最近多すぎる感のあるハラスメント問題ですが、そのパイオニアとして流れを作り出したのが「セクシャルハラスメント(通称セクハラ)」です。
セクハラと言えば女性社員のお尻を触るなどの典型的エロおやじをはじめ、言葉での嫌がらせ、上下関係を悪用した性的な強要など定義が広くこれもセクハラなの?とビックリするような事も敏感に反応するうるさい世の中となってしまいました。
上記の例のように明らかなセクハラはなくすべき事ですし、裁かれて当然だと思いますが、たったこれだけで裁かれなければならないのか、逆にセクハラ被害を訴える事が嫌がらせと化しているのではないかなどの意見もあり、より問題に深みが出てしまったような気もします。
今回はそんなセクハラ被害を訴えられないようにあらかじめ予防策を取るためにセクハラの定義と事例を見てご自分が訴えられないように、または女性の方も今まで我慢していたことがセクハラかもしれませんので、参考にしてみてください。
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セクシャルハラスメントの歴史
まず最初に「セクシャルハラスメント」について理解を深めるためにその歴史を学んでいきましょう。
「セクシャルハラスメント」とは1970年代のアメリカの女性誌による造語が始まりとされていて、1980年代半ばごろにアメリカではじめてセクハラに夜被害を裁判で認められたと言われています。
ちょうどそのころ日本でもセクシャルハラスメントと言う言葉が伝わり、1989年に日本で初めてとなる裁判、上司を相手にセクハラ被害の民事裁判を起こしたことがきっかけとなり、今まで暗黙の了解であった上司などからの性的な嫌がらせを「セクシャルハラスメント」として認識され、同年の流行語大賞にも選ばれ世間に「セクシャルハラスメント」と言う言葉が浸透していきました。
とは言え、その当時は一過性の良港にすぎないと認識する人が多数で、そこまでセクハラ被害を訴える人も多くはなく、あくまで女性同士の会話の中で「こんな事があって~」などと話している事に対し「それってセクハラじゃない?」などと言う程度の物でした。
しかし、それだけには止まらず、1990年代に入ってもセクハラによる被害で裁判となるケースが他にもあり、さらに1992年には上記の日本初の民事裁判で全面勝訴したため一気に「セクシャルハラスメント」に対する認識が広まる事となりました。
それからは「男性から女性」と言う図式のみならず、「女性から男性」にもセクハラ問題が浮上し、1997年に男女雇用機会均等法に性的な嫌がらせに対する配慮が盛り込まれ、2007年にはその範囲を拡大し、女性から男性に対する性的な嫌がらせも配慮の対象とするようになりました。
セクシャルハラスメントの定義
セクハラは日本で認知されてから実に20年以上経つ事になりますが、性的な嫌がらせと言う事だけでその定義は曖昧です。
ここで一度、その定義を考えてみましょう。
まずセクハラには言葉や態度の事から、行動によるものまであります。
その中で性的だとするもの、つまりスケベ心、下心などの色欲によるものがセクハラとされ、また、する方がそうではなくとも受ける方がそう捉える事も対象とされます。
例えば、イケメンで憧れの先輩から「彼氏いるの?」と聞かれる事は単なる質問で、むしろ自分に興味を持ってもらえてうれしい事です。 反対に、ブサイクで気持ち悪い生理的に受け付けない男から「彼氏いるの?」と聞かれるのは嫌悪感を感じ、セクハラとなります。 両者は全く同じ質問で、全く同じ態度を取っているとしても極端にその評価が変わってしまいます。
言葉や態度もそうですが、行動の場合も同じく、受け取る側の意思が尊重されます。
上記と同じく、イケメンの憧れの上司から「今夜空いてたら食事に行きませんか?」と言われるのは嬉しい事。
しかし、ブサイクの男から「今夜食事に行きませんか?」と言われるのはセクハラとなり得るわけです。
これは男性から女性だけではありません。
とっても美人の人から「今度良ければ映画見に行きませんか?」と言われる事は嬉しい事で、ブサイクな女性から「今度良ければ映画見に行きませんか?」と言う誘いはセクハラとなる可能性があるのです。
つまり、セクハラは捉え得る側に大きく依存しているのです。
私たちが異性、下手すると同性に対しても相手を見て言葉や行動をしなければ考えてもいなかったいざこざへと発展する恐れがあります。
これを回避するには、誰に対しても全く同じ言葉や態度、行動をするか、人を見て選んでする事や言う事を決めるかとなります。
こう聞くとどうしようもない問題のように聞こえますが、捉える人に依存すると言う事は、自分の印象を変えてしまえば同じことをしていてもセクハラとならないとも言えます。
その印象については「できる人の法則」~イケメン・美女はなぜ優れているのか~こちらの記事を参考にするといいかもしれません。よろしければご確認ください。
セクシャルハラスメントの事例
次に実際どのような事例があるのかを見ていきましょう。
上の者が下の者に対し性的な行為を強要する(会社以外にも教師など生徒に対する事も含める)
雇い主が労働者に対し給与・解雇などと引き換えに性的な事を強要する
会社や公共の場でヌード写真や画像などが他人の視野に入るなどの配慮がない
学校の先生や習い事の講師などが教える際に体を触るなどをする
仕事の話がある事などを引き合いに食事に誘うが個人的なものだった
人前で恋人の有無や性的な事を話す(自分の事・他人の秘密をばらすなど)
のぞき見・盗撮をする
性的な噂を流す(〇〇とできている・あいつは尻軽など)
セクハラ被害を抗議する事をもみ消す
プライバシーを侵害する(恋人の有無・休みはどうしているかなど)
以上のような事例があるとされています。
明らかに犯罪なものもあれば、仲良くなるための事や、単に配慮が足りない事など、その定義の広さと同じくかなり幅広い。
おわりに
未だになくならないセクハラ。
みなさんは自分もしているなと思う事、していた事などありましたか?
私は今の所心当たりはありませんでしたが、まわりを思い浮かべると上記に当てはまるような事もちらほらあります。
周りがそうしていると言う事は、自分でも気が付いていないだけで自分も何かしらのセクハラに関わっている事があるかもしれません。
自分は大丈夫と思わずに、注意して行動しましょう。
自分の身を守る以前に、セクハラとは嫌がらせの事です。
性的でもなんでも人に嫌な気持ちにさせるのは良い事ではありません。
それに程度はあれ、嫌がらせは嫌がらせですので、できるだけしない方がいいのではないでしょうか。
過度に意識するのはおすすめしませんが、全く意識しないよりは少しは意識していた方がいいでしょう。
それでは今回はこれで以上です。、
ではまた。
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