一昔前ならまだしもこれだけネットが身近になって一般的に認知されてきているブラック企業が、なぜなくならないのかと不思議に思っていました。
これだけ浸透してきているのですからもしかしたら大げさに話を盛っているだけなのかもしれませんが、何年も前から問題視されているのにも関わらず今もまだブラック企業は少なくありません。
でもよく考えてみたら、ブラック企業って労働者にとっては悪いものなのに対して経営者側はもちろん他にもメリットがあるから減らないのではないしょうか。
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例えばブラック企業のイメージを世の中に広めた代名詞と言っても過言ではない某居酒屋チェーン。
その当時はかなり話題になったこともあってイメージを悪くしたと思いますが、今も普通に営業していて普通に人気のチェーン店として存在しています。
あれから好感度アップするような出来事はなかったと思うのですが全盛期よりは勢いは衰えているとしても今も人気のあるお店の1つだと思います。
一体なぜあれだけイメージが悪くなったのに続けられているのか。
その理由は、ブラック企業は労働者に対しては良くないけど顧客としては都合が良いからなのではないでしょうか。
これは恐らくブラック企業全体に言えることだと思います。
基本的にブラック企業の定義は残業代の未払いや低賃金で長時間の労働をさせることを指すと思うのですが、儲けを増やすためだけなのではなくてその企業の商品の値段を抑えるために人件費を削っているようにも思います。
某居酒屋チェーンも安さが売りのお店で、安くて良いものを提供するお店という印象があります。
他にもブラックと言われる介護関係なら介護が必要な人=高齢者で、高齢者は金銭的な余裕がない人も多いので介護費を安くしなければならずに人件費にしわ寄せがきているところもあるのかなと思います。
それから美容師なんかもブラックな環境と言われますが、美容室が増えすぎていて価格競争が起きてしまいよっぽど何か技術などの特徴がないと安くせざるを得ない状況があるのではないかと思います。
他にもアニメのイラストレーターやIT企業の下請けなどはブラックな環境という噂を耳にすることもありますが、こういった仕事も安く受けなければならないことから薄利多売的なやり方になってしまい人件費を抑えなければならない状況があるのかもしれません。
こう考えるとブラック企業は労働者には厳しい反面顧客や利用者にとっては利用しやすい企業なのではないでしょうか。
ですので本当にブラック企業をなくす、減らすには私たち客側も意識して利用する必要があるのかもしれません。
とはいえ多くの人は出費を抑えたいと考えると思います。
自分の生活に余裕があるわけでもないですしできれば安くて良いものを求める人がほとんどだと思います。
ですので今後も何か国や県などが大きく動かない限りはブラック企業や過労死などの問題はなくならないし減らないのかもしれません。
もし今ブラック企業で働いていて心身を擦り減らせて苦境に立たされている人がいるのなら、環境が変わることは期待できそうにないので勇気を出して自分から動いた方が良いのかもしれませんね。
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