よく「最近の若いもんは」とか「昭和ってテレビ白黒だったんでしょ」みたいな年齢や年代に対する偏見を持つ人っていますよね。
上記のようなものであればまだかわいいものですが、中には偏見が強く、その偏見をまるで社会の常識のように唱え特定の相手を変な人扱いしたり、嫌な気持ちにさせる人がいます。
極端な話おばさんに向かっておばさんと言うのもエイジハラスメントに当たるのですが、結構定義があいまいでどこからどこまでがエイジハラスメントなのでしょうか。
いろいろ見ていると、どうやら悪意があるかないかの違いでしかないようです。
例えばデイケアサービスなどで介護士のおばさんが、おじーちゃん今日は天気がいいね。 これを嫌だと感じる人はかなり少ないのではないでしょうか。 でも、スーパーでレジのおばちゃんが、おじーちゃんお釣り忘れてますよ。
これはどうでしょう。
デイケアサービスなどは同じサービス業とはいえ、親密で近い関係性のサービスだと言えますが、スーパーのレジのおばちゃんは距離感の遠い存在のサービス業であると言えます。
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そんな遠い存在の人におじーちゃんなどと言われれば、誰がじじいだ!と怒る人もいることでしょう。
逆のパターンもあります。
おじいさんに昔の話を聞いているとき、ただ事実だけを話していれば実りのある話ですが、自分のときは大変だったのに今の若いもんはなっとらんと言われたらいい話も素直に聞けませんよね。
これらの違いは一見分かりにくいかもしれません。
しかし、よく見ていると、相手の常識や偏見を押し付けられているから嫌な気持ちになっているとも捉えることができます。
デイケアサービスのおばさんとスーパーのおばさんでは、親密度が違います。
親しくもないのになれなれしいのが嫌なのかもしれませんし、パッと見で判断されたのが嫌なのかもしれません。
おじいさんに習うことも同じです。
そのおじいさんの話がいくらすごく価値のある話だとしても、それを押し付けられて気持ちいいわけがありません。
つまり勝手に自分の「ものさし」で計られているのが嫌なのではないかと思います。
例えば35歳で出産した人に対し、大変だったね。
この言葉も相手によってはエイジハラスメントだと言うかもしれません。
大変と言ったのには、ねぎらうつもりで言った言葉だったのかもしれません。 しかし相手がもし高齢出産で大変だったと捉えてしまったのなら嫌な気になるかもしれません。 高齢出産に対する嫌味かと思うのかもしれません。
だからと言ってなにもかも気にしていては何も言えなくなってしまいますよね。
こういうときは、相手がどのような人なのかによって言葉を変えましょう。
気持ちは同じでも、人間は言葉自体に重きを置きます。
例えば死ねと言う言葉もそのままの意味で言っている人もいれば、愛情表現が下手で愛情の裏返しで言っている人もいます。
どちらも同じ言葉なのに込められた意味は全くの逆である場合があるのです。
ただ、そんなのちゃんと言わなければわかりませんよね。
なので上記の例で言うと、高齢出産を気にしている人、もしくは30越えてからの結婚だった人などは年齢と結婚、出産に対してとても敏感です。
このような人には大変だったねと言うのは避けた方が無難です。
大変だったねとかお疲れさまなどは年齢を連想させる場合があるからです。
そのため、こういった人には疲れをねぎらう言葉ではなく、もっとストレートにおめでとうとか頑張ったねなどと言った方がいいのかもしれません。
とここまで言っておきながらなんなんですが、エイジハラスメントはその他のハラスメントに比べそこまで深刻な問題ではありません。
ここまで見て感じた人もいると思いますが、あくまで個人の捉え方で小さないざこざの場合が多いのです。
これをもし法的に規制してしまえば、人間はろくにコミュニケーションも取れなくなり、誰も友人も知人もいなくなってしまいます。
言い方は悪いかもしれませんが、多少傷つき傷つけられるかもしれませんが、そうして人は良いとか悪いを学んでいくのではないでしょうか。
あまりエイジハラスメントだからと気にしすぎては何も話せなくなるので、こういうのもあるんだぐらいに考えておいた方が良いのではないかと思います。
それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。
その他のハラスメントについてはこちら⇒一体いくつあるの?数多くあるハラスメントのまとめ一覧
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