何年か前からメディアや福祉団体などが障害を持つ人達を障がい者と呼ぶようになりました。
確かに障害って「害」を持つみたいな印象があり、あんまりいい気はしないのかもしれません。
しかし、障害も障がいもどちらも意味は同じで、意味が同じなのであれば結局は障がいと呼ぶこともいずれは差別的だと言われるようになってしまうのこともあるのかもしれません。
そもそも障害者自身はこの件についてどう思っているのでしょうか?
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一部の例ではありますが。
今年開催されたリオパラリンピック。
水泳女子の一ノ瀬メイ選手が以前テレビ番組で答えていたことが印象的でした。
一ノ瀬選手は、障害者を障がい者と呼ぶことを好きではないと答えていました。
その理由は、害って言う字があるからと言う安易な理由で「がい」とひらがな表記にし、片腕であることよりも片腕で生きる社会そのものが害なんだと一ノ瀬選手は言います。
確かに障害者に必要以上に気を使って、腫れ物を扱うかのような社会を表しているのが障がいと言う表記であると思います。
日本では、ダウン症や片腕、下半身不随など見てすぐわかるような障害にはとても優しい国です。
しかし、ぱっと見だけではわからないアスペルガー症候群とか発達障害など、多少の知識がないとわからない障害に対しては非常に厳しい。
単に変な人とか頭がおかしいなどとレッテルを貼って蔑むような眼で見るのです。
そもそも、障害者だから優しくするとか障害者だから親切にするってのがおかしいのです。
そういう特別扱いが差別であり、障害者だからではなくみんなに対して親切にするのが本当の優しさなのではないでしょうか。
確かに健常者に比べれば障害者はハンデを背負っているのかもしれません。
しかし、そのハンデの内のいくつかは私たち健常者の偏見や社会の風潮が生み出している部分もあるのかもしれません。
障害者を障がい者と書くのはどちらが正しいのか私も数年悩んできましたが、一ノ瀬選手の話を聞いて障がい者と変にひらがな表記をするのはやめようと思います。
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