よく売れない占い師に対して「なんで自分のことを占わなかったの?」と言う人がいます。
私も昔は占い師のくせに自分の未来もわかんねえのかよなどと思っていました。
1番身近なはずの自分の未来すら見えない人に占ってもらっても、他人のことなんかもっとわかるはずないじゃん
と思う人も多いのではないかと思います。
ですが、自分でやってみて感じたのは占い師は「自分のことを占うのが1番難しい」ということ。
自分以外にも身内などの近い関係であるほど難しくなってしまうのです。
今回はそんな、占い師が自分のことを占えない理由についてお話したいと思います。
占い師が自分のことを占えない理由とは
まず占い師は自分のことを占えないのにはいくつか理由があります。
私が知る理由は主に以下の4つ。
- そもそも自分を占ってはいけないと言われていること
- 客観的に見れなくなってしまう
- 自分のことはコールドリーディングすることができない
- 無意識のうちに都合の良いようにコントロールしてしまう
主な理由としてこの4つが考えられます。
上から順に説明していきます。
1.そもそも自分を占ってはいけない
占いの種類にもよると思うのですが、タロットでは自分のことを占ってはいけない派の人も多いようです。
その理由としては、
とか、雑念が入ってどうのこうのと言われることがあります。
タロットは霊感とかスピリチュアル的な力によって引き寄せるものだと考える派の人もいるので、自分を占ってはいけないと言われているのかもしれません。
また、そういったことだけではなく自分のことを占うとき、気に入らないと何度もカードを引きがちです。
人は自分の希望と反するものを受け入れられないことがあります。
そうやって良くない結果が出ると、人によっては何度も同じ質問をしてカードを引いてしまうことがあります。
そうするとタロットが拒否し始めて当たらなくなってくると言われているのです。
これは自分のことだけでなく他人を占うときも同じで、何度も同じ質問をするとものすごく当たらなくなると言われています。
自分のことだと何回もやりがちですからいっそ自分を占ってはいけないと言うことにしているのかもしれませんね。
2.自分を占うと主観が入ってしまう
占い師と言っても1人の人間です。
どんなに強靭な肉体を持つプロレスラーでも銃や剣にはかなわないように、占い師とはいえ自分のこととなるとどうしても主観が入り冷静ではいられないこともあります。
これが占い師など他者から言われる分には客観的に聞けても、自分でやっちゃうと自分の都合のいいように解釈しようとしてしまうことがあるんですね。
都合の悪いことや、「ん?」ってなるようなことだと適当にスルーしちゃったりするんですよね。
このようにどうしても主観が入ってしまうため、「自分を占うことが難しい」「自分を占えない」と言われる理由の1つなのではないかと思います。
実際私も練習がてら自分を占うことがありますが、他者を占うことよりもとても難しく感じます。
意識して学ぶ姿勢で挑めば自分を占うことも可能だと思います。
でもちゃんと占えるならもっと生活が良くなり、さらに成長することが出来ているのかもしれないので、まだまだ修行が必要なのかなとも思います😅
3.コールドリーディングすることができない
コールド・リーディング(Cold reading)とは話術の一つ。外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術である。「コールド」とは「事前の準備なしで」、「リーディング」とは「相手の心を読みとる」という意味である。
コールドリーディング – Wikipedeia
コールドリーディングって聞いたことありますでしょうか?
会話術のひとつで、事前に知らない情報を会話のなかでうまく引き出し、まるで心を読んだかのようにみえる技術のことです。
占い師は「円滑に相談を進めていくために」コールドリーディングを使う場合があります。
そのため人によってはコールドリーディングを悪いものだと認識している方もいるかもしれませんね。
しかし、コールドリーディング自体は悪いものではありません。
占いはほとんどの場合初対面の他人ですし、他人に悩みを打ち明けることってなかなかできないじゃないですか。
占いは限られた時間内に占い師は相談を進めていかなければなりません。
コールドリーディングは相談しやすいよう進めていくためのテクニックなのです。
ちなみに占い師以外にもカウンセラーなども使います。
そうやって限られた時間内でも円滑に相談を進めていくことができ、なおかつ信用にもつながっていくのでとても重要なテクニックだと言えます。
自分の情報はコールドリーディングをする必要がありません。
それによって、誰かに占ってもらうのと自分を占うのとでは占いに信憑性が違うように感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、コールドリーディングがあるからこそ占いに深みが出たり、信憑性が感じられる部分もあると思いますので、自分を占うことができないと言われることにもつながっているのかもしれません。
4.無意識に結果を都合のいいものに導いてしまう
特にタロットなどで占う場合はこれが多いのではないかと思います。
四柱推命とか数秘術みたいな占いは統計学の要素が強いものです。
生年月日などからその数字の人が持つ傾向を導き出して占うので、結果がはっきりしやすくて曲がった解釈になりづらいと思います。
そのため、読む人によってクセが出てしまったり、ある程度コントロールすることができるとも言われています。
タロットは偶然性や抽象度の高さから、占い師のクセや性格は出やすいタイプの占いと言えるのかもしれません。
こうなってほしいと願うことで、そういったカードを無意識に引いてしまうこともあるのかもしれません。
だからと言って自分のことは特に占えないわけではないと思います。
しかし、いろんな雑念が精度を低くしてしまう原因になり得ると思いますので、そういう意味で占えない、占ってはいけないなどと言われるのかもしれないですね。
まとめ
私も以前は売れない占い師なんて自分も占えない無能じゃんと思っていたことがありました。
いざ自分でやってみるとそれは間違いだったのかもしれないなと思うようになりました。
実際自分のことを見てもあまりピンと来なくて良いのか悪いのかすらもわからないこともあります。
でもそれは、占いの本質がそうさせているのかもしれません。
占いの本質とは、鏡で見る自分ではなく写真で見る自分みたいなものではないかと思います。
鏡ではめちゃくちゃ髪もばっちり決まっていて良いと思っていても、写真で見るとなんか違うなって思うことあったりしますよね?
鏡は周りに比較する対象がないため自分の都合の良いように脳が解釈してしまいますが、写真は周りに比較対象があることが多いので、変な解釈を取っ払って見ることができます。
その見え方の違いこそが冷静に判断することにつながると思いますので、占いは当たるかどうかというよりも冷静に結果を見れるかどうかなのかなと思います。
世間でいう占い師は、まるで超能力者や異能のスキルを持つ人のように思われることが多い印象です。
でも大事なのは、冷静に見ることができるかどうかなのかもしれません。
占いは私たちを導いてくれる素敵なものですが、占いが直接的に引っ張って導くというよrも、私たちに寄り添いながら間接的に導いてくれるようなものなのかな、なんて思ったりします。
あなたにとって占いはどんな存在でしょうか?
人それぞれ感じ方や捉え方はありますが、自分にとって力になってくれる存在であるといいなって思います。
コメント
自分のことを占うのが難しいことは確かですが、占えないわけではありません。
そもそもコールドリーディングやらなんやらは本来は占いとは無関係の技術です。
そういったものに頼る占い師が多いのも問題ですが、そんなものは占いではなく詐欺だときっぱりと断言してやるべきです。
apollog.seesaa.net/article/412194367.html