アメリカではごく一般的にカウンセリングを受けると言われていますが、日本ではまだカウンセリングに対して抵抗を感じている人は多くいると思います。
私自身悩んで苦しい思いをしていたとしても、カウンセリングはおろか、誰にも話さず一人で抱えることを選ぶタイプで、人に悩みを話した経験は多くありません。
悩みを相談すると言っても、例えば恋をして背中を押してもらいたいときや、話す事で心を整理し自分がどうしたいのか探るときなどには話しても、恋人と上手くいっていなくてこれから先どうなるか不安なときや、どうしていこうか悩んでいるときなどは人に話す事はしません。
恋愛で例えましたが、これは仕事や友人関係、その他さまざまなことにも言える事で、「自分の中で結果が見えていることやそんなに大きくないことまでしか話さない」と言うある種の線引きがされています。
多かれ少なかれみなさんも自分なりの線引きがあるのではないでしょうか?
しかし、その人に話せないことこそが自分の人生の中でも大きな悩みであり、それが大きければ大きいほど心は苦しく重くなるものです。
本当に辛いときには人を頼ることができず、自分で何とかできそうなときには素直に人を頼ることができ、本来頼るべきときに頼ることができないため悩みを抱えたまま長らく苦しむ人も少なくありません。
そんなとき頭をよぎるのが「カウンセリング」だと思います。
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カウンセリングと言ってもかなり種類が多く、精神科医のようなお医者さんがするカウンセリングもあれば、私がするような話を聞くだけ聞いて心のモヤモヤを晴らすことの手助けをするカウンセリングもあります。
また、スピリチュアルカウンセリングと言うのもあり、占いやヨガ・気功のような目に見えない不思議な力を使ったカウンセリングも多くあり、一口にカウンセラーと言っても結構やり方や考え方、いろいろ違いがあるものです。
その中から選ぶ必要があるのですが、こればっかりは人と人のコミュニケーションなので、どうしても相性が深く関わってきます。
この辺の選ぶ基準についてはカウンセラーの見分け方の基準についてこちらの記事を参考にしていただくとして、選ぶ前にまずカウンセリングを受けるかどうかで迷うと思うので、ざっくりカウンセリングがどのようなものなのかお話したいと思います。
カウンセリングと聞くと、どうしても心理学を学んでいるから自分の内面を知られるのではないかと思う人もいるかと思います。
確かに心理学を学んでいる人は多くいますが、カウンセラーだからと言って、人の心を透視することはできません。
メンタリストのダイゴさんなどがテレビで人の心理を読み取り、相手をコントロールして見せますが、あれはまた別物と考えて問題ないです。
あれはあくまでメンタリズムと言う心理テクニックを使ったパフォーマンスです。
心理学を学んでいるからと言って、メンタリズムができるわけではありません。
それに人に心理を読むことは、いくら心理学を学んだとしても現時点ではほぼ不可能だと思います。
心を読まれたように感じるのは、ざっくり読み取ったものを誘導して引き出していったものをまるで心を読んだように見せかけているにすぎません。
カウンセラーが心を読むことはまずないと思って間違いないでしょう。
逆に言えば、カウンセラーは話をしたり意思の疎通ができなければ何もわかりません。
わかるのはただ、話したくないのか話すのをためらっているのかぐらいなものです。
これはカウンセラーじゃなくてもわかることですよね。
このようにカウンセラーもただの人間です。
人の心を読んだり当てたり操ることはできません。
我々ができるのは、ただあなたの話を聴く。 これだけだと言っても過言ではありません。
まとめると。
カウンセラーとと言えど何も心を透視することはできません。 あなたの話を聴くだけで、あなたが話したくないことはわかりませんし、無理に聴いたりしません。 あくまで話したいことを聞いてくれる人、それがカウンセラーと言う人だと考えて良いでしょう。
また身バレや話の内容が漏れることへの不安もあるかと思います。
万が一身近な人にカウンセリングを受けていることをバレてしまったとしたら、ちょっと気まずく感じる人も少なくありませんよね。
そしてなにより話した内容が漏れることが心配だと思いますが、カウンセラーはお金をいただいてお話を聴かせていただいています。
お金をいただいてすると言うことは、責任を持ってしなければならないと言うことです。
友人などに悩みを相談して、気付くと周りに噂が広がったと言う経験は誰もが1度は体験することだと思いますが、それは友人に相談するときってタダですよね。
タダではなくてもご飯をごちそうするとか、お酒をおごるとかぐらいではないでしょうか。
直接お金をいくらか渡して相談に乗ってもらうことはほとんどないと思います。
仮に友人にお金を払って相談したのなら、秘密が漏れることもないかもしれません。
しかし人の口に戸は立てられぬと言うことわざがあるぐらいですからどうしても友人などの近しい関係の間では、話が周りに伝わってしまうリスクは高くなってしまいます。
そのリスクを必ず守ると言う「守秘義務」がカウンセラーにはあるため、秘密厳守で話を聴かせていただいています。
そのため秘密がバレるリスクや身バレするリスクは限りなく低くなっているので、その心配はありません。
後は、いざカウンセリングを受けるとしてどう話していいのかわからないと言う不安もあるかと思います。
その場合、あらかじめ何かメモやノートなどに何について相談していくのか書いてみると良いでしょう。
ざっくりとテーマを決めておくことで、〇〇と言う相談なんですと言えば、こちらからもその悩みについて引き出すことができます。
引き出すと言うと聞こえが悪いかもしれませんが、話しやすいように会話のキャッチボールをすることができます。
ボールもグローブもない状態ではキャッチボールは出来ませんよね。
そのためにボールとグローブを準備しておくのです。 それが自分が話したいことを書いておくと言うことです。
それとカウンセリングを受けたからと言って、問題が解決するのかと言う疑問があると思いますが、一人で悩んで苦しみながら考えているのと、誰かに話してスッキリさせて考えるのとでは、後者の方が問題を解決するためになると思います。
人間モヤモヤしたまま我慢していると、自分では気づかぬ内に視野が狭くなっていき、普段なら気付くことも気付けなかったり、判断力が鈍ることがあります。
そのため話をすることでスッキリさせれば視野が狭まることを回避することができ、誤った選択をせずに済む可能性が高まります。
ただしこれはこちらから言っても仕方のないことです。
最終的にはあなた自身がどうするか決めることですから。
相談するのが嫌でしたくないのなら、無理にしない方が良いでしょう。
無理に話せばかえってそれが新たな悩みとなってしまい、余計に悩みが増えることとなってしまうかもしれません。
あなたが相談したいと思うなら、勇気を出してカウンセリングを受けてみるのも良いですし、相談したくないなと思うなら、しないことを選択するのもまた勇気があることだと思います。
その選択を下しただけでもあなたは少し勇気が出たのではないでしょうか。
思ったよりも長くなってしまったので最後にまとめますと。
カウンセラーには種類が結構たくさんある
カウンセラーと言っても心を読めるわけではない
心理を学んでいてもわからないことはある
人を操ることはできない
守秘義務により相談内容及び個人情報は一切公開しません
カウンセリングを受けるか受けないかはあなたが選ぶこと
スッキリしたいなら勇気を出してカウンセリング受けてみても良い
スッキリしそうになければ勇気を出して受けないと言う選択をする
最後に、カウンセリングは秘密の箱に秘密を話すようなものであると私は思います。
私が思うカウンセリングは、教会の懺悔室をイメージして行っておりますので、そのように考えてみてはいかがでしょうか。
あくまで私個人の意見なので、これがカウンセラーすべての総意ではないと言うことをご了承ください。
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