急がば回れと善は急げ

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チェスコラム
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ことわざってたまにどっちが良いの?って思うものがありますよね。

その1つが急がば回れと言うことわざと、善は急げと言うことわざ。

急がば回れは、急いでいるときこそ遠回りと思えるような安全な道を進む方が良いよと言う言葉です。

一方善は急げは、良いと思えることはすぐにやりなさいと言う意味の言葉です。

良いと思ったらすぐにやった方がいいのに、すぐにやろうと思うなら回り道をした方が良いってどういうこと?とあまりおつむの良くない私は悩みました。

いろいろと悩んだ結果、急がば回れと善は急げは状況が違うんだなと言う結果に行き着きました。

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例えば急がば回れと言うことわざが示している状況は、Aの道とBの道があって、急いでいるなら真っ直ぐなでこぼこ道のAよりも、明らかに曲がりくねっているけどきちんと舗装されているBの方が結果的に早いよと言うことわざです。

もう少し具体的に言うと、タイムセールで安いお店に行くのといつものお店に行くのとでは、安さを求めるなら前者の方が良いですが、その物を求めていく場合には後者のお店の方が良いよと言う意味で使われている言葉なんじゃないかなと思います。

恐らく、急いでいる時こそ焦って行動するのではなく冷静に判断していきましょうって意味だと思います。

なので本当に遠回りした方が良いっていうことではなく、落ち着けって言いたいのではないでしょうか。

では善は急げの方はどうでしょう。

急げって言っちゃっているので明らかに急かしていますよね。

この場合の急げは、落ち着いて考えることよりも躊躇せずにサッと一歩踏み出そうと言う意味が込められているのではないかと思います。

例えば電車でご老人や妊婦さんが乗車してきたとき、なかなか気付いても席を譲ることに躊躇してしまいますよね。

なんか電車内だといろんな人の目に留まりますし、席を譲ることで偽善者と思われるんじゃないかとか、逆に失礼なんじゃないかとマイナスのことばかり考えてしまい、なかなか勇気を出すことができなくなってしまいます。

こういう場合落ち着いて考えてもマイナスの面に囚われてしまっているので良いことよりも悪いことに注目してしまいます。

こうなると結局行動することができずに後でくよくよ考えてしまうことになります。

なので、善は急げと言うことわざは良いと思うならごちゃごちゃ考えずに取りあえずやってみようと私たちに語り掛けているのです。

今回は席を譲ることを例に話していますが、他にも掃除や片付け、勉強や運動など様々なものに当てはまります。

人間普段なかなかやれずにいるものをつい後回しにしがちなので、こういう場合は落ち着いて考えてもどうせ悪い面にばかり注目してしまうのですからさっさと動いていきましょうという意味なのだと思います。

こうやって見ると、善は急げと急がば回れと言うことわざは似ているようであんまり似ていないですね。

まあ国語が得意な方やちゃんと学生の時に勉強してきた方はすでにご存じで、もしかしたら常識なのかもしれませんが、20数年生きてきてついにこの謎を解き明かすことができました。

なので今回はその記念にここに記しておきたいと思いますのでよかったら活用していただければ嬉しいです。

それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。

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