口下手で人とのコミュニケーションを取る事が苦手だと言う人は意外と多いのですが、実は口下手とコミュニケーションが苦手なのはセットではありません。
例えば、あなたの周りには口数が少ないのに、人から慕われ名実ともに人気者だと言える人がいるのではないでしょうか。
話が面白くなくても、あまり喋らなくても、コミュニケーション能力の善し悪しと話が上手な事とは関係ないと言う事を多くの人は知らず、話が上手くなる方法を学ぼうとします。
確かに話が上手いのもコミュニケーション能力が高くなりますが、そもそも口下手だと悩む人は喋る事が苦手です。
そんな話ベタな人でも会話をする時に、ある1つの事に気を付けるだけで上手にコミュニケーションを取る事ができ、話の上手さよりもその秘密を守る事の方が人との会話には重要だと気が付きます。
そんな会話術の秘密をお話したいと思います。
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ある無意識にしている事がコミュニケーションを下手にしている
あなたは、誰かと会話をする時、どのような事に気を付けていますか?
ある人は、人が面白いと感じる事を話すようにしたり、人が嫌がる事をしないようにしたり、自分なりの会話術を持つと思います。
それで人間関係があまりうまくいかないと嘆く人も少なくないのではないでしょうか。
そのため、世の中には会話術に関する本やセミナーなどが多数存在し、それに参加したり本を読んだことのある人も少なくはないでしょう。
それも1つの方法として間違いではありません。
会話術に関する本やセミナーなどを通して上手にコミュニケーションを取れるようにもなると思いますが、そう言った会話術のいくつかは、話し始める時に一呼吸置くとか話をする相手に向かって話すとか、相手の名前を呼んでから話すなど様々な方法を教わる事でしょう。
実はそれらを気を付けて話をしてもある事をするだけで印象が悪くなってしまう事があります。
その秘密とは、「否定する」事です。
無意識にする否定とは
いきなり会話の中で否定をしていると言われても、「いや否定なんかしていないんだけど」などと思われる方がほとんどだと思います。
自分ではそんなつもりはないとは思いますが、多くの方が無意識にしている否定とは、話し始めにある「言葉」を使う事が心理的に「否定」と捉える言葉があるのです。
その言葉とは、「でも」「しかし」「いや」「ではなく」「けど」などです。
これらの言葉は相手の言葉に対し言葉を投げ返す時などに使われますが、その返しは、相手からすると否定されたことになります。私はこれを、悪魔の言葉と考えます。
冷静になって考えてみてください。
例えば「今日スーパーのレジに並んでいたら、おばさんが横から割り込んできてムカついたんだけどどう思う?」と日常の会話でありがちな話に対してあなたはどう返しますか?
コミュニケーションが下手な人はここで、「でもそのおばさんに何か言った?」と返します。
するとほとんどの場合「いや、何も言ってないけど言わなくても普通割り込みしないでしょ」と返す事でしょう。
このような時、ほとんどの人が「どう思う?」と疑問形にしながら、本当はムカついたと言う事を言いたいだけなのです。
これに対し、「でもそのおばさんに何か言った?」と返す事は、自分で意図しているかどうかに限らず、ムカついた事を否定されたと捉えてしまいます。
暗に「ムカついたなら文句を言いつければいいのに」と言う気持ちが入り、それを口にはしないものの、「でも」と言う言葉で小さな自己主張をしているのです。
この小さな自己主張がコミュニケーションを取る際には大敵となります。
どのような会話でも、相手はその言葉に対し、あなたの意見が重要なのではなく、自分の気持ちを言いたいのがほとんどで、別にアドバイスやその事に対する感想などを求めてはいないのです。
「でも」や「しかし」と言わないだけでいい
では本題であるコミュニケーションが上手になる方法ですが、「今日スーパーのレジに並んでいたら、おばさんが横から割り込んできたんだけどどう思う?」と言う話に対し、否定語を使わないだけでコミュニケーションが上手くなります。
例えば、「割り込みするなんてムカつくね」などとその意見に対し肯定する事や、「割り込みされたんだ、そしたらそのおばさんはどうだった?」など否定も肯定もしない返し方などをするだけで、相手は気持ちよく話をする事ができます。
たったこれだけのポイントに気を付けるだけでいいのです。
「それだけでいいの?」と唖然とする人も少なくないと思いますが、「これだけ」と思っている事を冷静になって実際に意識してやってみると結構難しい事に気が付くでしょう。
上記でも言ったように、人は話をする時、相手の意見や感想を求めているわけではありません。
それはそれを反す側にも言える事です。
つまり、多くの人は「割り込みをされてムカついた」と言う話を受け、「どうでもいい」「だから何だ」と思うのです。
だから「でもそれに何も言わなかったの?」と話を終わらせようとするのです。
この時、お互いが自分の主観で物事をとらえていて、お互いに自分の主張を言いたい気持ちが先行するので会話が上手くいかなくなるのです。
コミュニケーションを上手く取れる人は、自分の主観が必要ない事を無意識なり意識して相手の話をそのまま受け止める事ができているので、否定語を使わずに話を続けます。
この時話は盛り上がりを見せてはいますが、よく観察してみると、聞き手の方はほとんど喋ってはいない事に気が付くと思います。
実は上手な会話術とは、相手を否定しない事。
否定せず相手の話に相槌を打つ事だけです。
たったこれだけで会話は盛り上がるのです。
まとめ
以上をまとめると。
「でも」「しかし」「いや」「けど」などの否定語を普段使ってないか意識してみましょう。
多くの方は人と話をしている時にこのような否定語を使っていると思います。
肯定しろと言っているのではありません。
否定も肯定もせずに話に相槌を打てばいいのです。
どうしても納得のいかない事などはもちろん否定して構いませんが、意見を否定すると言う事は、その人の事を否定する事とほぼ同じ事だと認識しましょう。
もし言葉を発する時に「でも」や「いや」などを言う癖がある人は、それだけでコミュニケーションを下手にしているので、今から意識して話し始めてみてください。
ただ否定語を使わないだけで、今まで会話が盛り上がらなかったのが、簡単に会話を盛り上げる事ができます。
話が上手くなくても、口下手でも、これに気を付けるだけで上手にコミュニケーションを取る事ができるようになっているでしょう。
どうしても会話が持たないと言う人は、否定語を使わないのと同時に、相手の話に興味を持っていると言う事を認識させるといいです。
その1つが疑問で返すなどです。
これを気を付ければあなたの周りにも人が集まるようになる事でしょう。
それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。
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