最近は若者のお酒離れがささやかれていますが、今でもお酒は若者からお年寄りまで幅広い世代に好まれる趣向品の1つです。
しかし、「お酒を飲みすぎてひどい二日酔いになったり」「酔っぱらってひどいことを言ってしまったり」お酒で失敗したことが人生1度はあるのではないでしょうか?
私もいくつもお酒で失敗してきた口ですが、
- ビールは二日酔いしてしまう
- ワインは悪酔いする
など、お酒の種類によって合う合わないが人によってあったりしますよね。
今回はそんな体質的な合う合わないについてお話したいと思います。
お酒の種類でなぜ得意・不得意があるのか
まず、お酒と言ってもいろんな種類があります。
などなど、主要なお酒でもこれだけ多くの種類が存在します。
お酒は大きく分けて2種類に分類されます。
それが「蒸留酒」と「醸造酒」です。
醸造酒とは、簡単に言えば、発酵して寝かせたもの。
蒸留酒とは、その名の通り蒸留したお酒のことを言います。
醸造酒
「ワイン」「日本酒」「ビール」など、食前または食事中に飲むことが多いお酒。
比較的アルコール度数は低め(5~20度ぐらいまで)
口当たりがまろやかだったり飲みやすいものが多いですが、二日酔いしやすいと言われています。
醸造酒(じょうぞうしゅ)とは、原料を酵母によりアルコール発酵させて作られた酒。蒸留などの作業を経ずに、基本的にアルコール発酵させたままの状態で飲まれるものをいう。酒の製造方法で、醸造酒・蒸留酒・混成酒に分類したときのひとつ。
一般に、蒸留酒に比べアルコール度数は低い。これは、アルコール発酵を行う微生物が、自らが作り出したアルコールによって活動を阻害されてしまうことに由来する。
引用:ウィキペディア 醸造酒
蒸留酒
「焼酎」「ウイスキー」「ウォッカ」「ジン」「ラム」「テキーラ」などスピリッツと言われる類のお酒で、一般的に食後に飲むことが多いお酒です。
蒸留するのでアルコール度数が高め(20~40度ぐらい、高いものだと90%ぐらいのものも)
口当たりが刺激的なものが多いですが、アルコールの純度が高いため二日酔いしにくいと言われています。
蒸留酒(じょうりゅうしゅ)とは、醸造酒を蒸留して作った酒である。スピリッツ(spirits)とも呼ばれる。酒を製造方法で、醸造酒・蒸留酒・混成酒に分類したときのひとつ。
基本的にはアルコール度数が高いものの、蒸留後に加水した場合でも蒸留酒とされるので、アルコール度数を大きく落とすことも可能である。世界各地に、地域に応じた様々な蒸留酒が存在する。
引用:ウィキペディア 蒸留酒
リキュール
最後にリキュールですが、リキュールは混成酒とも言います。
一般的にリキュールは何かしらの蒸留酒に、「梅」や「カシス」など果物などを付け込んだものがリキュールとされ、それと同時に糖分を加えているので甘くて飲みやすいものとなっています。
アルコール度数はまちまちで、醸造酒よりは高め、蒸留酒よりは低めなことが多いです。
二日酔いのしやすさもまちまちですが、個人的には二日酔いはしづらいけどリキュールでの二日酔いはひどいことが多いです 汗
混成酒(こんせいしゅ)とは、再製酒(さいせいしゅ)とも呼ばれる、酒類の分類の1つである。酒を製造方法で、醸造酒・蒸留酒・混成酒に分類したときのひとつ。
醸造酒や蒸留酒と並ぶ、酒類(アルコール飲料)の分類であり、醸造酒や蒸留酒を原料に植物の皮や果実、薬草、ハーブ、香辛料、甘味料、香料などの成分を配合した酒のことである。
醸造酒主体のものでは味醂、蒸留酒主体のものではリキュールが代表的である。
引用:ウィキペディア 混成酒
お酒にはアルコール以外の成分も入ってる
お酒にはアルコールが含まれているのは誰もが知ることだとは思いますが、実はアルコール以外にもいろんな成分が含まれています。
- アルコール(エタノール)
- 水分
- アミノ酸など栄養素
ざっくりですがアルコール成分以外に水分とアミノ酸などの栄養素が含まれます。
お酒の種類によって栄養素は違っていて、例えばワインなんかはポリフェノールがたっぷり入ってるので健康に良いイメージがありますよね?
一般的に醸造酒はこういった栄養素が多く残っていて、蒸留酒は蒸留の過程で栄養素がなくなっていくとされています。
二日酔いになるのは酵素の働きによるもの
アルコールは肝臓で分解されますが、分解されたあとにできる「アセトアルデヒド」をさらに分解する酵素(ALDH)が必要なんですね。
このALDHが日本人は少ない場合が多いらしく、日本人はお酒にあまり強くないことが多いのだそう。
民族的な理由もあるようですが、そのほかにも蒸留酒や醸造酒などお酒の種類によって二日酔いがしやすいものとしにくいものがあります。
さきほどお話したように醸造酒には糖質やアミノ酸などといった栄養素が多く残ったままとなっていて、実はこの栄養素がアルコールの分解を遅らせてしまうので二日酔いしやすくなってしまうのだそうです。
二日酔いは、肝臓がアセトアルデヒドを分解しきれないことで起こる
アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドという物質は、タバコの煙などにも含まれる有害物質。このアセトアルデヒドには、吐き気や動悸、頭痛などを引き起こす働きがあり、これが二日酔いの原因となるのです。
引用:くすりと健康の情報局
なぜ人によってお酒の種類に合う合わないがあるのか
人にはそれぞれ個人差があります。
二日酔いしやすいタイプの人もいれば全然しないタイプの人もいます。
お酒だけではなくアレルギーなど体質によって体に合わない場合もあります。
また、牛乳など一部の食品は遺伝的に分解酵素を持たない人がいたりするのでお腹を下してしまう方もいたりします。
この体質の違いがお酒による合う合わないの差なのではないでしょうか?
もしかすると、「ワインが合わない人はそもそもブドウが合わない」「ビールが合わない人は麦かホップが合わない」というような体質の問題なのかもしれません。
お酒は飲みすぎないことが大事
そもそも論ではありますが、どんなにお酒が強い人でもお酒を飲みすぎるのは体に毒です。
いくらALDHを持っていてもアルコールを分解するのに肝臓の働きが不可欠です。
たくさん飲めばそれだけ肝臓を酷使することになりますので、お酒が強い人ほど逆に肝硬変など肝臓の病気に気を付けなければなりません。
今はアレルギーがなくても、たくさんとりすぎると後天的にアレルギーを発症することもあります。
お酒は1日純アルコール量20グラムまで
お酒を飲む際に忘れてはならないのがアルコール量の把握。「お酒の純アルコール量をグラムに換算して計算すると分かりやすい」と樋口院長は説く。これを算出する計算式が「お酒の量(ミリリットル)×アルコール濃度×0.8(アルコール比重)」だ。
引用:ヘルスUP健康づくり
上記のサイトでお酒を飲むときに気を付けるポイントとして「純アルコール量をグラム換算して計算する」という方法を教えてます。
お酒の量×アルコール濃度×0.8
この計算式で純アルコール量を算出して「1日平均20グラム程度」になるよう調整すると良いとのこと。
例として一般的な缶ビールで計算してみます。
- 1本350ml
- アルコール濃度5%
- アルコール比重0.8
350×0.05×0.8=14
この計算で言うとビール缶なら1日1本ぐらいがほどよいということがわかります。
下戸について
ちなみにお酒が全く飲めない「下戸」と言われる人は、アルコールの分解力が人よりも弱く体質的にお酒が飲めない人のことです。
上記でもお話したALDH(アセトアルデヒドを分解する酵素)が全くない人が下戸と言われるタイプ。
これは体質的な要素ですので訓練すればどうにかなるようなものではありません。
お酒は用法容量を守って、体質に合ったものを選ぶように楽しみましょう。
せっかく楽しいものでも健康を害してしまえば悲しいですし、お酒を飲んで感情的になってトラブルを起こしてしまっては嫌なものとなってしまいます。
人それぞれ合うもの合わないものはありますが、自分に合わないものは無理せず自分に合うものを選ぶことで「命の水」となるのではないかと思います。
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