学校などで競争させることを反対する理由

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子ども
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最近は段々と競争させることをしなくなり、運動会などでみんな1位みたいな対応をしている学校もあるようですが、そもそも競争自体に私は反対しています。

みなさんは競争することにどう思われますか?
優劣をつけることで負ける人が生まれるのが競争です。
自分の子が負け続けていることがかわいそうだと思う人もいるかもしれません。

しかしそう言った感情論だけではなく、そもそも競争ってフェアじゃないんです。

アンフェアなのが競争であり、アンフェアなのに勝った方が優れていると考える風潮に私は反対しているのです。

今回はそんな競争についてお話したいと思います。

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競争は仕組まれた試合である

今回言う競争はあくまで学校の話です。
学校では様々な競争が日々行われています。

例えば勉強。
テストで良い点を取れると優れていて、悪い点を取ると劣っている。

そのテストのために日々の授業や宿題など家でも勉強することで勉強を頑張りますよね。

学校は勉強だけではありません。
体育などのスポーツも競争があります。

かけっこやリレー、水泳や走り幅跳びなどの身体能力の優劣を計るのが体育です。

どちらも平均と言うものがあって、平均以上であれば良い、平均以下であれば悪い、学校とは平均以上でどれだけ伸びるかを競う場所であると言えますね。

ここまでは特に変なことはありませんよね。
なのになぜ私は競争が仕組まれていると言うのでしょうか。

それは学校には1歳近く年の離れた子供達もいるからです。

早生まれの子っていますよね。
赤ちゃんで考えればわかりやすいと思うのですが、赤ちゃんは「年齢」ではなく「月齢」で考えますよね。

子どもが1カ月ですくすくと育つからこそ月齢で見る側面があります。

これはなにも赤ちゃんだけじゃないのです。
小学生ぐらいまでなら平気で数カ月で子どもはすくすくと育っていくものです。

大人の1年差とは全く違うのが子どもの1年です。

しかし学年の都合上4月1日生まれから3月31日生まれまでの年度ごとに集められたのが学校の学年です。

ご覧のように1年近く離れた子供達もいると言うことがわかりますね。

この違いは大人にとっては微々たるものです。
たかが1年、しかもそんなの少数派だろと思いますよね。

確かに1年近く離れている子どもは少数派です。
しかし少数だとしても確実にいるのです。

例えば身体測定。
子どもは身長体重ですら競争したがります。
身長が高いと言うだけで勝ち負けを気にします。

そしてかけっこの速さ、ジャンプ力の高さ、木登りの上手さや鉄棒で逆上がりができることなどいろんなところで競い合います。

運動だけではなくもちろん勉強もそうですね。

これがいかにアンフェアなことかわかりますか?
少数とはいえ早生まれは確実に不利なのです。

いくら1年近い差がなくても早生まれは他の子たちよりも背が低く、足が遅く、ジャンプ力が低いです。

また勉強面でもそうです。
それはなぜか、子どもの1年、数カ月がそれほど大きな差があるからです。

当然大人に近くなるほど体は大きく丈夫になり、頭もよくなります。

つまり学校での競争は早生まれの子どもたちは基本的に不利な状態から始めることになっているのです。

そもそも競争ってなんなんでしょうか。
競い合って切磋琢磨し高め合うことですよね。
学校で競い合わせることは、切磋琢磨しているように見えるかもしれません。

ただ私から言わせてもらえば早生まれの子たちは高め合うのではなく、ただ単に踏み台にされているだけに過ぎないのです。

子どもは大人と違います。
努力しても体ができていないので大人がする努力とは違う方法を取らなければなりません。

身体能力はもちろん頭脳も発展途上です。

努力すればどうにかなるものではないんですよ。

切磋琢磨とか競い合って高め合うとか聞こえの良い言葉でごまかして見ないようにしているだけで、学校でする競争は4月5月の生まれの子に自信をつけさせ、1~3月生まれの子の自信をなくす教育でしかないのではないでしょうか。

とはいえ大人になるにつれその差は埋まっていきます。
高校大学までくるとほとんど差はないどころか追い越し追い抜く人もいますよね。

結果的に反骨精神を養いそれをバネにしてきたからこそ追い抜けたのでしょうが、それはたまたまで潰された人もいるのです。

競争が与える要素に関して私はよくわかりませんが、少なくとも私が早生まれとして言えるのは劣等感を植え付けられてことは今も残っています。

学校の競争はフェアじゃない。
それなのに競争で勝った者を優秀だと褒め称える教育は間違っていると言えるのではないでしょうか。

1位とかビリとかそう言うことが悪い悪いとは言いません。
ただ別にやり方があるのではないでしょうか。

それが何なのかはわかりませんが、私はそう思います。
それではまた。

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