「しつけってなんだろう」北海道のしつけ置き去り事件で思ったこと

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コラム
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数日前から北海道で起きたしつけ置き去り事件。
小学2年の息子をしつけと称して山に置き去りにしたことで、行方不明となって現在も捜査が行われているのはみなさんも周知のことだと思います。

この事件で目につくのは「しつけ」と言う言葉。

子どもを親がしつけることは、親の義務として考えられ勉強は学校、社会の常識などいわゆるしつけは家庭で教えるのが一般的ですよね。

しかし、ときに今回の事件のように傍から見るとしつけを通り越して虐待ではないかと思われることも少なくありません。

この事件では山中に置き去りにすると言う虐待とも捉えられるようなことでしたが、数か月前にはしつけと称して洗濯機か何かに閉じ込め死亡してしまった事件がありましたよね。

他にも保育士の女がしつけと称して預かっている子どもを虐待し、わさびを大量に塗った食べ物を無理やり食べさせるなどして逮捕された事件もありました。

このような事件は明らかに非常識であることから一般家庭では怖いなと思うぐらいで済む話なのですが、今回の北海道の置き去り事件のようなケースでは、一応父親の証言では置き去りにして5分後ぐらいに戻ったところ行方がわからなくなったと言っています。

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この事件の場合山と言うことと、北海道なのでクマが出ると言うことが特に問題視されているのではないかと思うのですが、似たようなケースはいくらでも世間に存在するのではないかと私は思います。

例えば子どもが駄々をこねたとき、しつけの一環としてその場に置き去りにすることってみなさんもしたことされたことはありませんか?

この場合スーパーやデパートなどの人がいて見える範囲でするのがほとんどですが、どちらも置き去りであることには変わりありません。

山か街かの違いでしかなく、しつけとしてするのは珍しいことではないのではないでしょうか。

こう考えるとそもそもしつけと言うもの自体が抽象的で、非常に定義があいまいなのではないかと思います。

置き去りするパターン以外にも、悪いことをしたら叱る方法もあります。

例えば駄々をこねたらダメだと叱る。 意地悪したら叱る。 言うこと聞かないと叱る。

叱るのにもいろんなパターンがありますよね。

でもよく考えてみると、叱ってしつけることはある意味洗脳でもあります。

なぜなら法律や倫理的なこと以外でのしつけは、親の価値観を押し付けているに過ぎない場合があるからです。

行儀を良くしなさいと言うのはあくまでもマナーの範囲ですが、今では考えられないご飯の最中にテレビを観てはいけないと言うしつけや、ご飯中は喋ってはいけない、ご飯中はお茶か水しか飲んではいけない、などなど単にその家のルールである場合も少なくありません。

駄々をこねてはいけないと言うことも、よく言えば甘やかさないようにしつける。悪く言えば自分の都合に合わせさせる。どちらが正しいとかそう言うことではありませんが、しつけが一概に正しいことであるとは言えないのではないでしょうか。

言わばしつけと言うのは、親が子どもを支配することになりかねないのです。

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親と子が対等であるとは言いません。
しかし、上下関係であったとしても支配することとは違いますよね。

このさじ加減がわからない人が、今回のような事件や虐待などを犯してしまうのではないでしょうか。

いくら親だからと言って、子どもは親の所有物ではありません。
子どもにも人権はあり、その子の人生はその子のものでしかないのです。

しつけって、子どもが人生を踏み外さないように教育することだと思います。

北海道の事件でやってしまったそのしつけは本当に人生を踏み外さないようにするためのものだったのでしょうか。

もしそうであったとしてもしつけとして適切なものだったのでしょうか。

ただ誤解しないでいただきたいのですが、私は北海道の事件が悪いと言っているのではありません。

人間誰しも間違いはありますし、外野がとやかく言うものではありませんから。

今回この事件を例に挙げて私が言いたかったのは、しつけが洗脳になってはいないかと言うことです。

教育と言いながら抑えつけて都合のいい様に仕立て上げようとしているだけではないかと言うことです。

しつけには明確な基準がないために、都合よくしつけと言う言葉を使う人もいて、それが表ざたになったときにはじめて虐待だと認識されるのです。

本当にそれはしつけなのか、それとも本当は虐待なのか。
その基準は私にはわかりませんが、自分の都合かどうかと言うこともしつけか虐待かを見分ける基準になるのではないかと思います。

子育ての際にはその辺を意識してしつけをするように意識してみるのもいいのかもしれませんね。

それではまた。

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