人の生死を占ってはいけない理由

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コラム
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恋愛や結婚について占うのはもはや定番ですが、占いに来る人たちは何も恋愛や結婚だけに悩んでいるわけではありません。

例えば仕事で上手くいかないときに藁にも縋る思い出占いに来る人もいますし、友人関係や職場場の人間関係などに悩んでいて占いに来る人も少なくありません。

大企業の社長や国を任される政治家、スポーツ選手や歌手や俳優などの芸能活動をしている人も今後の展望などを見てもらうために占いを参考にする場合もあると言います。

そんな中病気などに苦しみ、先を知るために占いに来る人なんかもいると思います。

しかし、占いにもあまりしない方が良いものもあると私は考えます。

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その1つが生死にかかわる占いです。

死は誰にでも訪れることではありますが、実際自分や親しい人の死に直面した時簡単にそれを受け入れる事は簡単なことではありません。

占いによって人生が変わったという人はいるかもしれませんが、人の生死まで変わることはなかなかないのではないかと思います。

占い師の中にもものすごい能力を持った人などは、そう言ったことも変えることができるのかもしれませんが、そんなすごい人でも100人いて100人の運命を変えることは難しいと思います。

なぜならそんな人が世の中にいると誰も死なないからです。

一概に生死を占う事がダメというわけではありませんが、個人的には生死に関することは占ってはいけないと考えます。

その理由はいくつかあります。

1つはもしダメだったとき果たしてそのことを受け入れられる人がいるのか疑問であること。

そしてもし占いを信じてダメだったとき冷静でいられないこと。

主にこのように「冷静でいられない」と言うことが理由で生死にかかわる占いはしてはならないと思っています。

そもそも占いに来る時点でそれなりに悩んでいるから来るのが前提としてありますよね。

大して悩んでいないなら友人や周りの人に話せば大抵スッキリします。

それでは間に合わないから占いに人は来るわけです。

つまり、占いに来ている時点で精神的に参っている状態かその一歩手前の状態であることがほとんどだと思います。

これが仮に恋愛とかならダメならダメで仕方ないと諦める方がほとんどだと思いますが、生死に関しては仕方ないで済むほど冷静ではいられません。

良い結果であればいいかもしれませんが、悪い結果だとしたら何とかならないのかと詰め寄ってくることが容易に予想されます。

もしくは別の占い師に占ってもらうとか、簡単に割り切ることはできませんよね。

ですから生死に関する占いは、とても言葉に気を付ける必要があることや、そのようにすれば良くなるのか対策までしっかり繊細にフォローしなければなりません。

これは生半可なレベルでは無理です。

ものすごい場数を踏んで、なおかつ人生経験も豊富な人物でなければ依頼者の方も納得することは難しいと思います。

そのため、占いでは生死を見てはいけないと私は考えます。

見てはいけないと言うよりは、見ない方が良いと言った方が正しいかもしれません。

厳密に言えば見れるし、見るだけなら何を見ても同じだと思います。

ただ、結果をどう伝えるのか、どのような言葉でどのような話し方で伝えるのかが非常に繊細で難しいのです。

これは死だけではなく、出産や妊娠などに関しても同じことが言えます。

安易に出産について占って、まだ妊娠は難しいと出ていますなんて言ってはいそうですかと納得できるほど冷静ならそもそも占いに来るのではなく、産婦人科に行ってるんですよ。

なかなか授からなくて悩んでいて、不妊治療など現実的な対策を取った上で妊娠できていないから占いに来るわけです。

そんな人に「うーん今年も無理そうですね。」なんて言って納得できるわけがありません。

これがなぜダメで、どうすればよくなるのかを明確に提示することができなければ生死に関する占いはしない方が良いと私は思います。

そのため、私自身そこまでの器じゃないと思っているので生死に関する占いや、不倫や略奪愛などの倫理観に反することなどの占いは基本的に断っています。

捨てる神あれば拾う神ありと言いますから、私が断っても占ってくれる人がいるでしょうし私は無理せず断りますね。

沖縄にはユタと言う霊能者がいるのですが、ユタも占い師のように相談に乗ったりしていて、沖縄では占い師に見てもらうよりもユタに見てもらうことの方が多いと思います。

それこそ生死に関することなども見てくれるのですが、ユタの多くは中年以降の人なんですね。

修行があったりいろいろ理由はあるんでしょうが、やっぱりある程度の年齢にならないと説得力に欠ける事や深みがなくなるのではないかと思います。

若いユタもいるのかもしれませんが、私が知る限りではほぼおじさんおばさん、もしくはおじいさんおばあさんですね。

それぐらいの年齢にならないと依頼者の方も安心できないかもしれないのでそうなっているのかもしれませんね。

まあ話はそれましたが、人の生死に関わることを占ってはいけない理由は、結果や対策を依頼者が納得できるように説明するスキルが高すぎるからだと思います。

非凡なる才能と能力がなければ占うことはできてもトラブルになってしまう可能性が高いので、十分にスキルが整ってからでないと占わない方が良いのではないかと思います。

それではまた。

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