ブラック企業は働いている人にも問題があって、嫌なら辞めればいいじゃんと簡単に言う人がいます。
確かにその言い分には一理あって、自分の体を壊してまで仕事をする必要はないと私も思います。
ですが、ブラック企業できついながらも働き続けるのはその本人の意識を変えることも大事ですが、他の周りの社会が変わらなければ無理な話です。
と言うのも日本では昔よりは良くなっているとはいえ今も新卒至上主義なところがあります。
中途採用だとよっぽどスキルを身につけている人や特殊な専門職などでなければなかなか見つかりません。
例えば保育士とか看護師などの仕事なら資格さえ持っていればブランクがあっても職場は見つかるかもしれませんが、一般的な会社員などでは今よりも給料が減ったり待遇が悪くなる可能性も高くなってしまうのではないでしょうか。
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人は未来のことや自分が経験していないことは想像することはできても本当のところは実際にその時やってみないとわかりません。
例えブラック企業に勤めていてきつい状況だったとしても今の状況から抜け出すために辞めてしまうことが本当に自分にとって良いことなのかはわかりません。
そのうえ現状新卒至上主義な傾向にある社会だと辞めるという勇気を出すことは難しいのではないでしょうか。
そのため、ブラック企業を本当にどうにかしたいなら働く人や経営者の意識改革ももちろん大事なのですが、社会そのものが変わっていかないと簡単なことではないと思います。
簡単にじゃあ辞めればいいなどと言う人がいますが、簡単に辞めれる社会ではないこと、そしてブラック企業で働く人はある種の洗脳状態のようなところもありますので本人は会社が悪いのではなく自分に力が足りていないから悪いんだと思い込んでいる場合もあります。
周りからすれば簡単なことかもしれませんが、実際に行動するのは難しいことです。
でも難しいからといってそのままにしていい問題ではないと思いますし、他人任せで今の状況が改善されるとは限りません。
ですからもし現在ブラック企業で働いていて悩んでいる方がいるのなら将来の不安を考慮するのか、今の辛さを考慮するのかどちらの方が自分にとって大きくて正しいのか判断してください。
もし自分でわからないのなら、今が続いた先に未来があることを覚えておいてください。
今は我慢の時だと思うかもしれませんが、その今が続いた先が未来になるのです。
今が辛くても努力して頑張っていれば報われると考えるのは悪くないことですが、今が辛いなら報われた先に何が残るのかも考えた方が良いのかもしれません。
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