動物ってかわいいですよね。
犬や猫など一般的な動物の他にも、鳥や魚、虫や爬虫類を飼っている人もいたりして、みんなそれぞれ魅力があってかわいいなと思います。
でも、ペットを飼う人は責任を持たなければなりません。
犬や猫が好きな人は多いけど、中には「動物が苦手な人」や「アレルギーを持っている人」もいます。
なので飼い主はきちんと管理をして責任もって面倒を見る必要がありますし、近隣の住民や地域などへの迷惑とならないよう配慮することも必要です。
中にはそういった責任感や周りへの配慮が足りていない人もいるんですよね。
でもわざとやっている人ばかりではなく、無自覚でやってしまっている人もいるのかもしれませんし、実際どの程度気を付けたらいいのかわからない人もいるかもしれません。
ということで、今回はペットハラスメントについてお話したいと思います。
ペットハラスメントとは
ペットハラスメントはペットに関する嫌がらせや迷惑行為のことです。
例えば犬を散歩中にフンの始末は飼い主が行うのがマナーですよね?
多くの人はちゃんとマナーを守って散歩をさせますし、きちんと責任をもって飼っています。
ところが一部数少ない人のなかにはこういったマナーが欠如した飼い主もいます。
このように自分勝手に周りに迷惑をかける飼い主や、その行為のことをペットハラスメントと言います。
具体的なペットハラスメントの事例
ペットハラスメントの具体例について少し紹介します。
1.ペットのフンの始末
さきほども一例としてあげましたが、ペットのフンの始末をきちんと飼い主が行わないことはペットハラスメントの代表例と言えるのではないかと思います。
中にはきちんと飼っているペットではなく、野良猫などにエサやりをしてフンの始末はほったらかしの人もいたりします。
野良猫とはいえ自分がエサをあげているのなら責任をもって、しつけやフンの始末もしないと他所のお宅の庭でフンをするなどの被害もありますから気を付けなければなりません。
2.リードの長さやリードを付けない行為
犬の散歩をしている人の中でたまにリードが長すぎる人がいます。
私は動物が苦手なので、リードを長くして散歩をされるととても困ります。
ましてやノーリードで散歩している人はハッキリ言って正気を疑うレベルです。
人によって動物が苦手な人もいますし、中にはアレルギーを持つ人もいたりするので周りのことも考えて散歩はしてもらいたいなと思います。
また、犬にとっても合う犬合わない犬いますから、あんまりリードが長すぎるとケンカとかでケガをする恐れもありますから、犬のためにも適切な長さを保つことが必要なのではないかと思います。
3.吠えたり近づいたりする
飼い主にとってペットはかわいい家族の一員です。
しかし周りの人がどう思うのかは別ですし、ペットにとっても周りの人をどう思うのかは違います。
きちんとしつけをして迷惑にならないよう責任をもっている飼い主の方がほとんどですが、中には無責任でペットに甘くなんのしつけもしない人もいたりします。
人に向かって吠えたり、逆に人に向かって近づいていくのを全く止めなかったりする飼い主もいます。
動物が苦手な人にとって、動物が近づいてくるのが怖いと感じる人もいます。
自分にとってはかわいい家族でも他人にとっては違うかもしれません。
良かれと思ったことが迷惑行為になることもあるので気を付けたいですね。
4.飼いきれなくなったペットを捨てる
外来種が生態系に影響を与えて在来種が減ってしまう問題があります。
この問題の原因のひとつに、面倒をみきれなくなったペットを山や川などに捨てることが原因と言われています。
やむを得ないケースもあるとは思いますが、飼い主はペットの命に責任を持たなければなりません。
もしも事情で飼いきれなくなったのなら、里親募集をしたり、保健所に連れて行くことは飼い主としての最後の責任だと言えます。
その辺に捨てることは地域にとって、他の動物にとって、飼っていたペットにとって、誰も幸せにならない行為ですので、飼えないのなら必ず責任をもって保健所などしかるべき場所に相談しましょう。
5.野良犬・野良猫・野生動物へのエサやり
地域の問題のひとつに野生動物に関するものがあります。
例えば野良犬なんかは野生化すると大変危険ですのですぐに保健所が保護することになります。
野良猫にエサを与えたり、鳩などの野生動物にエサをあげる行為はとてもやさしいことだと思いがちですが、地域や近隣住民にとっては迷惑行為になる場合があります。
野良猫や鳩などはフンの被害があって、庭を荒らされたり洗濯物とかにフンをされるなど衛生面での問題もあります。
野生動物へのエサやりは、その動物がエサを探す能力を失う恐れや、健康面での問題、生態系への影響など様々な問題があります。
「なんで?動物にエサをあげるのはやさしさじゃん!」って思う人は多いと思います。
しかしそのやさしさが逆に動物を苦しめたり、人間に依存しなければ生きていけなくなってしまい、結果として殺すことになってしまうので、安易な行動が動物を苦しめる可能性があることは知っておく必要があるのではないかと思います。
6.動物への暴力や暴言など虐待
ペットハラスメントは何も周りの人に対してだけではありません。
自分の飼っているペットに対して、あるいは他人が飼っているペットに対することでもあります。
例えば犬を飼っている人は他のお宅の犬のことも配慮する必要があります。
犬同士がケンカしたり、勝手に交尾したりしないよう注意しなければなりません。
また、近年よく話題になるペットへの過度なしつけというか、虐待が問題となっています。
誰が見てもわかるような自分のストレスをペットにぶつけて叩いたり、暴言を吐いたりすることもありますが、中には無自覚にペットを虐待する人もいます。
例えば、ペットを高いところに上らせて怖がらせたりとか、無理やり水に投げて泳がせようとしたりとか、ネットで注目されたいがために過激な行為をする飼い主がいたりして、虐待を自覚していないこともあります。
動物は人間よりも身体能力が高いので、一概になにが虐待で何がお遊びなのかというのは難しいところですが、動物を大事にしてあげてください。
野生動物の影響について
野生動物へのエサやりは生態系への影響が懸念されます。
とはいえどう影響があるのか具体的にはわかりませんよね?
最もエサやりが多いと思われる野良猫を例にすると、沖縄では野良猫が天然記念物のヤンバルクイナを捕食していることが猫のフンなどからわかっています。
ヤンバルクイナは結構大きいですしそこまで被害も多くはないと思います。
しかし、この記事によるとヤンバルクイナとは別の天然記念物「オキナワトゲネズミ」も野良猫によって捕食されている事態が明らかになったとあります。
猫はかわいいし、殺処分なんてかわいそうだと思う気持ちはあります。
その一方で野生動物や生態系への影響もあるので、軽率な行動は控えなければならないのかなとも思います。
また、野生動物にエサを与えることによって人里まで降りてきてしまったり、人間が食べているものの味を覚えて畑などの農作物を食べられてしまうなどの影響もあります。
動物は警戒心が強いので何もしなければ滅多に人里に降りてくることはないようですが、人間に慣れてしまうことで人間を恐れなくなり被害につながる可能性もあります。
私たちの良かれと思った行動が逆に迷惑になる恐れがあるので、安易な行動は控えてきちんとした知識を身につける必要があるのではないかと思います。
おわりに
すこし話が大きくなりすぎてしまいましたが、ペットや動物に関する被害というのは珍しいことではありません。
昔からペットの犬が夜中から吠えて近所迷惑になるなんてことはありましたよね。
動物はかわいい癒しですが、責任をもって世話をしたりしつけをする必要があります。
自分の都合だけでなく動物のことも、そして周りのことも考えて接していきたいですね。
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