現実もゲームなどのヴァーチャルも実はあんまり変わりない

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哲学
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よくゲームなんか何の意味もないと言う人っていますよね。

最近だとポケモンGOが流行っていますが、ヴァーチャル世界のポケモンなんか集めたって何の意味もないと言う人がいます。

確かに現実世界にポケモンがいるわけでもなく、集めたからと言ってゲームのレベルは上がっても現実のレベルはなんにも変わりません。

しかし、現実もヴァーチャルも、実はそんなに大して変わりないことをみなさんはご存知でしょうか?

一見すると全く信じられないことだと思いますが、脳科学者の間ではこれは至って当たり前の常識として認識されていることだと言います。

今回はそんな現実とヴァーチャルがあまり変わりないことについてお話したいと思います。

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現実と空想

みなさんは現実って何だと思いますか?

今これを読んでいることは現実で、読んでいる文字は現実ではありません。

今お読みになっている文字は、もしあなたが電源を切れば途端に消えてしまい、戻るボタンをクリックするだけで消えますよね。

パソコンやスマホで表示される文字列は、現実の本とは違って実物として存在するものとは違います。

しかしこれを呼んでいる事は現実で、一体何が現実で何が現実じゃないのかその区切りがどこにあるのかわかりません。

本のように実物としてないことが現実じゃないことの証拠であるなら、手で触ることができない物は現実じゃないのでしょうか。

それが一般的な現実と非現実の境界線であると思われますが、実際どこが本当に現実なのかはわかりません。

例えばテレビを観てもテレビに映っている人たちはみんな実在する人達ですが、テレビの中に入っているわけではありませんよね。

本当に実在するのにそこにはいない。
改めて考えると不思議ですよね。

人間ってそもそもどうやって物を見ることができるのでしょうか?

物を見るにはまず目で見ますよね。
目で見たものを脳が映像として認識し、私たちは見ていると感じることができます。

これは目だけではなく、すべての五感に言える事です。

音も匂いも感触も、みんな脳が処理して感じているだけです。

と言うことは、今現実と思い込んでいる事も本当はただ脳が現実として認識しているだけに過ぎず、今見ている物も脳が見えていると認識しているだけで本当にそこにあると言う証拠はどこにもありません。

あるとすれば自分以外の人にも見えていればそこにあると言う証拠になるだけで、本当にあるのかどうかは誰にもわかりません。

例えば幽霊が見える人っていますよね?

見えない人からすれば幽霊が見えるなんて言われても全く証拠もありませんし、信じようがありません。

しかし、多くの人が見えると言っているので自分は見えなくても幽霊はいると信じる人もいますよね。

これと同じで見えるか見えないかなんてものは自分と他人とを比較してどうなのかで決めているだけなのです。

今見えていると思っている物も、本当は脳が見えていると思い込んでいるだけで、誰かにとっては見えないかもしれません。

また逆に誰かには見えていてもあなたには見えないかもしれません。

全ては脳が判断した事象にすぎないのです。

これを踏まえて考えると、現実と空想の境界線なんてものは本来存在していないもので、その理由は現実も空想も全て脳が考えていることにすぎず、真実かどうかを判断するのも脳でしかないのです。

ですから今現実と認識している事も、本当は何もない宇宙空間のような世界かもしれませんし、本当はあなたが呼んでいるその文字も本当は存在していない物なのかもしれません。

ただ自分の脳が作り出した世界でしかないのかもしれません。

最初に話したように、現実は素晴らしくてバーチャルは下らないと言う人がいますが、本来現実もヴァーチャルもどちらもただ脳がそう見ているだけのことなので、どちらが現実かなんてことはわからないはずです。

ただ自分がそれを現実と思っているだけで、それが現実であるかどうかの証拠は一切ありません。

現実が素晴らしいと思うのは、単に自分がそう思いたいだけの話に過ぎないのです。

このように人は本当は単に自分がそう思いたいだけなのに、それを人に押し付けようとすることがあります。

しかし、自分にとっては良いことなのかもしれませんが、相手にとってそれが正しいことなのかは誰にもわかりはしません。

ですからすべての意見、主義、主張には「自分にとっては」であることなのです。

これを人は「エゴ」と呼びます。

どんな人でもエゴを持つものですが、自分のエゴを人に押し付けることは相手にとっての現実から、相手にとっての空想や非現実へと無理やり引き連れようとすることと同じなのかもしれません。

今あなたが認識する現実も、誰かにとっては非現実なのかもしれませんよ。

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