事務所の圧力?忖度?芸能人が個人事務所を立ち上げて干される理由

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エンタメ
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最近元ジャニーズの手越祐也さんのYouTubeチャンネルで、独立後の苦悩を語った動画が今話題となっています。

手越祐也が元日に”愚痴さく裂” 独立後を「しがらみが凄い…日本の芸能界の問題」:中日スポーツ・東京中日スポーツ
元NEWSで昨年ジャニーズ事務所を退所した手越祐也(33)が1日、自身のYouTubeチャンネルを更新。昨年中の仕事が突然なくなること...

事実かどうかはさておき、仕事が突然なしになったと話していて「ジャニーズ事務所への忖度」「芸能界のしがらみ」を強く感じていると言います。

世間の反応としては同情する意見もあるようですが、否定的な意見が多くみられる状況となっています。

《後ろ盾が無い今の状況がお前の実力なのに、前事務所のせいにするな》

《今まで自分がいかに守られて忖度される側の人間だったか気づいた?》

《日本というか、自分がおかしい事に気付いたが良いよ。ジャニーズだから仕事あっただけ》

《ジャニーズを辞めたからではなく、自分の言動や行動が原因かだとは考えないの?》

https://myjitsu.jp/archives/252093

これまでも芸能人が事務所を退所して個人事務所を立ち上げるとパッタリ見なくなることはありましたが、実際のところ事務所への忖度によって不当に干されることはあるのでしょうか?

一般常識として考えるに”忖度”というより”信用”の問題のように思います。

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芸能人と芸能事務所では信用が違う

芸能人とか事務所だと私たち一般人にはミステリアスに思えます。

でも芸能界を身近なもので例えるならサラリーマンと会社みたいな感じ。

例えものすごく優れていたとしても、個人より会社の方が信用があるし、長期的に広く考えれば組織の方が付き合っていてメリットが多いと思います。

芸能人が独立後仕事が激減してしまうのは、なにか見えない力とか闇の働いているとかではなく単に力不足なだけなのではないでしょうか。

会社員と会社どっちが信用できるか

芸能人は会社の中でもエリート営業マンや、優秀な社員のようなものと考えるとわかりやすいと思います。

大企業に勤めるエリート社員が退社して自分で会社を設立したり、フリーランスになったりすることは身近にも結構ありますよね?

どんなに優秀な人でも、今まで担当していた案件や懇意にしていた取引先の何割かは担当が変わっても元の会社の方に依頼し続けるはず。

社会的な信用のものさし

個人的な好意や絆も大事です。

けど、仕事では好き嫌いより利益の方が優先度が高いのです。

信用とは感情的な意味だけではなく、

  • この人(会社)と付き合ってて自分に利益があるか
  • 期待以上のリターンがあるのか
  • 融通が利いたりなにかメリットがある

などなど、お金や人脈などいろんな意味で利益が見込めるかが重要です。

社会的な信用は個人より会社や組織の方が高いので、よっぽどすごい人とかじゃないと独立後の信用は元いた会社の方が高いはず。

芸能人はローンも難しい

信用という話で少しそれますが、芸能人はローン審査が通りにくいっていう話は有名ですよね?

芸能人といっても多種多様なので一概には言えませんが、例えば芸人とかタレントなどは芸能人の中でも不安定になりやすいので審査が厳しくなりやすいのだそうです。

芸能人はローン審査が厳しい~『中居正広のミになる図書館』より
テレビ朝日の『中居正広のミになる図書館』という番組で芸能人がいかにローン審査が通りにくいか、芸人さんの事例を紹介していましたので、ちょっとまとめてみました。 【千鳥 ノブ小池】 ・大阪市内に3900万

これは芸能人だけの話ではなく、フリーランスや自営業の人にもいえること。

会社員や公務員は芸能人などよりも稼ぎ自体は少ないかったとしても、安定した収入が見込めなければ返済の計画の見通しも立ちません。

ただし印税が入る歌手などは違います。

ブームが去って本人のテレビ出演などが減ってもCDやiTunesなどからのダウンロード、カラオケやラジオなどの使用料で仕事がなくても収入になったりする場合はローンも組みやすいでしょう。

個人と組織のサポート力の違い

例えばジャニーズなどの一流事務所だと、タレント自体もスターがたくさんいますが裏方も一流なはずです。

  • タレントを育成するスタッフ
  • 仕事を取ってくる営業スタッフ
  • 仕事のスケジュールを管理するマネージャー

など、裏方のサポーターも一流だからこそ常に第一線で活躍できるのだと思います。

もう「良い商品ならほっといても売れる」という時代ではありません。

一流であり続けられるのは芸能事務所も商品価値を高めるのはもちろん、あの手この手で経営努力を怠らないからこそなのではないでしょうか。

フリーランスは営業が大変

会社員からフリーランスとして独立するとき最も大変だと言われているのは、仕事を取ってくるための営業や経費の計算などの、仕事そのものではないと言われています。

これは芸能人にも同じことが言えるはず。

もしかしたら事務所の圧力とか忖度などもあるのかもしれません。

しかし、それだけが理由ではないと思います。

もっと基本的なことで、独立してまだ信用度が低い段階で独立前の事務所所属のときとギャラの単価がほとんど変わってなければオファーは減ると思いますし。

所属していた事務所のマネージャーや営業担当が優秀だったのかもしれません。

一般人からすると「何言ってんだこいつ」感

芸能界は特殊な環境なので一般的な感覚とズレてしまっているところはあると思いますが、世間一般ではフリーランスは会社員より大変だということはほぼ常識と言っても言いぐらいです。

だからこそ今回のYouTubeの件は視聴者からすると「何言ってんだこいつ」と、応援する声はありつつも多くの人から顰蹙ひんしゅくを買ってしまったということなのかなと思いました。

とはいえジャニーズを退所して人気が衰えたわけではありません。

YouTubeも安定した再生回数となって登録者数も169万人(2021年1月の時点で)と大人気。

そもそも、退所時のあの会見の時点で世間とのズレや自己中心的な考えだということはわかりきったことですので、今回の件で人気が落ちることはないと思います。

どんなジャンルでも一度人気を獲得できれば強いと思いますから、芸能界で一定の人気を誇っていた手越氏は犯罪とか最悪なことに手を出さない限りは安定して活躍して、今後テレビなどの表舞台にまた返り咲くことも不可能ではないはず。

テレビなどにこだわらずとも、YouTubeやその他事業で今まで通り広告塔としてやっていけるでしょうし、今のままで困ることもないような気もしますが。

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