人見知りの人の中には、他人を傷つけるのが怖くなって人を避けるようになる人もいると思いますが、冷静になって考えてみるとそれが間違いだと言うことがわかるはず。
しかし、人に言われるまでわからず、自分では傷つけないために割けているつもりなのに、逆に避けることで傷つけてしまっていることになっているのです。
今回はその間違いについてお話したいと思います。
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人を傷つけないために人を避けることは、自分が傷つかないためである
説明すると言ってもそれはとても簡単なことです。
自分が人に避けられたとき、あなたはどう思いますか?
何か気を悪くさしてしまったのか、傷つけてしまったのか、何か自分が悪いことをしてしまったのではないかと不安に思うのではないでしょうか。
不安に思う理由は、相手の本心がわからないからです。
相手がどう思って避けているのかがわからないのです。
すると避けられている方は、何が悪かったのかありもしない原因を探すことになり、自己嫌悪に陥ってしまいます。
自分としては相手を気遣って距離を置いたつもりでも、相手にとっては嫌われてしまって距離を置かれたのだと認識するのです。
自分の意図とは全くの逆効果になってしまうのです。
傷つけまいと離れたことが、結果傷つけてしまっている。
それでは誰も得していないのではないでしょうか。
人を傷つけないために、人を遠ざける人が本当に傷つけたくないのは、相手ではなく自分なのです。
自分がこれ以上傷つかないために人を避けるのです。
その理由は人により様々で、一概に言えるものではありませんが、自分の発言で人を傷つけてしまったことがトラウマになり、そのことが頭から離れず人と関わるのが嫌になる人や、人に期待を裏切らないために人を避ける人。
その意図自体は悪いことではありません。
ただしそれが人を傷つけないためであるなら間違いです。
人を傷つけないために避けることで人を傷つけ、人の期待を裏切らないために避けることで人を裏切る。
本当に相手を想っているのなら、相手を避けるのではなく、できないことはできない、したくないことはしたくないと、ハッキリと断る勇気を持つことではないでしょうか。
人は勇気がないことで傷つき傷つくとアドラー心理学では考えます。
人を避ける理由が人を傷つけないためであると言うのは、本当は自分が傷つくのが怖いからです。
でももし、ほんの少し勇気を持っていれば相手も自分も傷つけずに済ますことができるのです。
あなたに必要なのはそのほんの少しの勇気。
嫌なことは嫌、ダメなものはダメだと断る勇気。
それが相手も自分もどちらも極力傷つかずに済む方法だと思います。
今回は断る勇気と言うことを重点的にお話しましたが、何も断ることだけではありません。
あなたにはあなたのケースがあり、そのケースにはそのケースに合った勇気が必要です。
それは実際に経験しているあなたにしかわかりません。
そして勇気が必要だと言いましたが、勇気を出すのも出さないのも、あなたが必要だと思えないのならそれは必要ないのです。
あなたには選ぶ権利がある。
それは自由です。
ただし選ぶ権利があると言うことは、選んだ責任がついて回ることになります。
選んだ以上それは誰かのせいじゃない。
あなたの責任でもあることを忘れてはいけません。
それでは今回はこの辺で。
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