悪いことを悪いとハッキリとものを言える人は、日本では少ないように思えますが、少なからずいますよね。
しかしいくらそれが悪いことだとしても、あまりにハッキリものを言う人は、人から「怖い」「鋭い」「尖っている」など、攻撃的な印象を受け敬遠されることが多いと言えます。
学生の方は風紀委員長や生徒会長など、生徒を代表する人を怖いと思ったことやウザい、嫌いなどネガティブに考える人が多いのではないでしょうか。
風紀委員長だけではなく、生徒指導の先生なども同じように嫌われがちですよね。
人はそれが悪いことだとしても、目の前でハッキリ悪いと言われるとかえって反発してしまうものです。
sponsord link
その理由は様々で、校則になんの意味があるのかわからない人、みんなやっているのに自分だけ注意されることに疑問を覚える人、よその学校もやっているのに自分達だけ縛られることに嫌気が指す人。
そしてなにより、ハッキリものを言うことは思いっきり口にものを詰められたようなもので、自分の中の容量をオーバーしてしまい吐き出してしまうことになるのです。
この場合の吐き出すとは、反発することです。
これは面と向かって言われることに加え、人前で怒られることも含まれます。
みなさんもみんなの前で注意されたとしたら悪いことだとはわかっていても、それを素直に飲み込むことができなかったことがあるのではないでしょうか。
会社でみんなの前で怒られたとき、その場ではすみませんと謝罪しますが、その後愚痴を言ったり腑に落ちない感覚を覚えたことがあると思います。
悪いことを悪いと言うのは正しいのかもしれません。
しかし、悪いと言う目的はなんなのでしょうか。
その目的は、反省して修正することが目的なのではないでしょうか。
もしそうならただハッキリものを言えばいいのではありません。
相手が飲み込みやすいように、細かく砕き時間をかけて言うことが重要だと思います。
なにも大人だけの話ではなく、子どもに対しても同じです。
大人が子どもを叱るとき、人前で叱ったりすることがあると思いますが、子どもにもプライドはあります。
人前で怒られることは恥です。
子どもとはいえ恥をかかされたと思えば、反発することは必至です。
悪いことを悪いと言うのは素晴らしいことです。
しかし、ただ言うだけなら自分に酔っていると言わざるを得ません。
なぜなら、悪いことを悪いと言うのは裏を返せば、自分は正しいと言っていると同じなのですから。
誰かに何かを注意するとき、その場所、その言葉、その言い方。
そして注意する目的を忘れてはいけません。
ただ注意するだけなら誰でもできます。
その注意を聴かせることができるのは、こういったことを理解していなければできないと言えるでしょう。
とはいえ人によってはその話題自体に耳を塞ぐ人もいますので一概には言えませんが。
それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。
sponsord link
コメント