世のため人のためとは言わず自分のためだと断言する理由

私は誰かの役に立つために、誰かに喜んでほしいから働きます。
当社は世の中をよりよくするためと言うのが経営理念です。
このような歯が浮くようなセリフを掲げる人や会社に私は疑問を覚えます。

性格がゆがんでいると思われてもいいのですが、一応こちらにも言い分があって、なぜ胡散臭く気持ち悪いなと感じているのかを人に説明できるように少し考えてみました。

考えてみるとただ性格が曲がっているだけではなく、れっきとした理由があることに気がついたので、今回は世のため人のためと言っている人が胡散臭く感じる理由についてお話したいと思います。

sponsord link

世のため人のためと言っている人が胡散臭い理由

正直タイトルですでにネタバレしているのをお気づきでしょうか。

そうです、世のため人のためと言うのが胡散臭く聞こえるのは、実はただ単に自分のためにやっていることのくせに人のためとか誰かのためなどと理由づけて言うから胡散臭く偽善的な雰囲気が醸し出されているのです。

みなさんのまわりかもしくはあなたが自分が働くことは世のため人のためであると考えている人はいますでしょうか？

怒らずにちょっと冷静になってお考えいただきたいのですが、世のため人のために働いていると言える理由はなんですか？

医者は患者さんの病気を治すために働いていますよね。
世のため人のために働いていると言えるかと思います。

警察は悪い人を捕まえて善良な市民の不安を取り除く仕事であるとも言えます。
警察も世のため人のために働いていると言えるかと思います。

これら以外にも国家に関わる職種や、ヘルパーなどの直接人と関わりお手伝いをする職業。

それは間違っていないことであると思うのですが、ここでもう一度振り返ってみて考えてみてください。

医者になろうと思った理由はなんですか？
医者になって人の助けになることはどう感じていますか？

医者を志した理由は、誰かを助けたいからと思ったからかもしれません。
家族や友人・恋人などが病気で苦しんだ姿を見て、自分が直せれば苦しまなくて済むと思い医者になる事を決意したなど、マンガやドラマなどにありそうなシチュエーションではありますが、そう思って医者になろうと思ったのかもしれません。

おそらく嬉しかったのではないでしょうか。
目的が達成され、喜びを感じたと答えることかと思います。

目的が人を助けること、つまり世のため人のためでそれが達成されて嬉しいと感じていると言うことは、逆に言えば自分が嬉しいからやっているとも言えますよね。

ただ助けるだけで嬉しくもなんともないこと。
人を助けても嬉しくないとしたら、あなたはそれを続けられると思いますか？

嬉しいですよね。

それなのに世のため人のためとかなんとか言うから胡散臭くなってしまうのです。
本当はみんな誰もがわかっていることなのです。
根本にあるのが自分が嬉しいからだってことを。

それなのに誰かのためだとか偽善的なことを言い、いかにもヒーローぶってることに違和感を感じ、なんか胡散臭い、なんか気持ち悪いと感じているのではないでしょうか。

本当はそんなもの２の次です。

そこをはき違え、目的が人のためであるようなことを言うから変に聞こえてしまうのではないかと私は考えます。

何度も言いますが、別に世のため人のために働くことに疑問を覚えたり否定的に考えているわけではありません。

ただ順序が違うよねってことです。
なので私は世のため人のために働いていますなどと言う人の話を信用しません。

本当の自分を隠し、本当の自分を偽ります。
字が体を表すと言いますが「人の為と書いて偽る」と読みます。

今回の記事は相田みつをのこの言葉にインスピレーションを受けて書いたものです。
なんで人の為なのが偽りなのかと考えた結果、みんな本当は人の為だと言いながらも自分がそうすると嬉しいからであることだと解釈しました。

あくまで私の解釈ですのでみなさんにとってはどうなのかはわかりません。
これを聞いてもあくまで自分の行動理念は世のため人のためであると言う人もいるでしょう。
これは個人の主義であり個人の主張ですからそれは個人の自由です。

だから私はあえて言います。

自分の為と書いて何となるのかはわかりませんが、人の為にと言いながら自分の為にするよりも、自分の為にと言いながら人の為にした方がなんかカッコイイ感じで気持ちいいと思います。

あくまで私の主義ですのであしからず。
それではまた。

sponsord link