最近よく話題になりがちなジェンダー問題。
ハラスメントや男女間の格差など、日本は世界でも男女格差が広いからダメだと言われたりもします。
私は海外に行ったことないので世界がどうなのかは表面的なことしかわかりませんが、確かに日本だと女性はこうあるべきとか、性別による決めつけみたいなのはあったりするように思います。
平等と公平の違い
例えば主婦とか家の仕事は女がするものみたいな風潮はまだ根強いのかなと。
ただ、男女平等にするのと女性を公平に扱うのは違うと思っていて、平等って性別や年齢に関わらず等しく扱うということですからある意味厳しい側面もあるんですよね。
仕事の量、仕事の内容、スキルや能力、力仕事も軽作業も男女に限らずさせるということ。
でも現実として男性の方が筋肉量など体格に恵まれるので、力仕事や体力が必要なことに向いています。
平等に扱うことによってかえって女性の評価を下げかねないのです。
なので平等ではなく公平にする方が良いんじゃないかなって思っていて、公平だと性別による違いや年齢による違いなど、個人の違いなども含めて判断します。
確かに性別の違いで不当に扱われることは問題だと思いますが、それは本当に平等にする解決の仕方でいいのかと思うところです。
一見不当な扱いに見えることが平等だったりする
男女の一番の違いと言えば出産です。
女性は妊娠・出産で長期間仕事を休まざるをえなかったり、生理で一ヵ月の内いくらかは体調が優れない日があったりします。
体調不良は少ない方が仕事のパフォーマンスが高くなり、長期で離脱してブランクがあるより継続して続けた方がスキルも知識も経験も増えます。
なので女性の管理職が少ないことや、女性の方が収入が少ないのは不当な扱いではなく平等に評価した結果なのではないかと思います。
だけど、女性が妊娠や出産でブランクが出ることや体調不良になりやすいからといって、すべての女性の評価を下げることは不当です。
これは男性にも言えることで、最近は男性が育休を取ることもあると思うんですが、育休を取ったから出世できなくなるわけではなくて、自分が休んでいる間もライバルは働いているので差が出た結果だったりします。
ジェンダー問題で指摘されている部分のなかには、不当に見えるけど平等な考え方もあって、それ自体が問題なのではなく大きなくくりでひとまとめにされることが問題な場合もあるので、そこはきちんと分けて考えないといけないところなのかなと思います。
逆に公平じゃなくなってる部分も
ジェンダー問題に関して、逆に公平じゃなくなってきている部分もあるように思っていて、例えばジェンダー差別発言で問題になった森元総理の後釜として橋本聖子議員がオリンピック組織委員会の会長になった件。
次は女性にするべきといった流れがありました。
感想として女性にするべきと思うことは自由ですが、ああいうジェンダー差別発言があったんだから次は女性にした方がいいみたいな、女性を特別優遇するような考え方は良くないと思うんですよね。
女性が不当に扱われることは良くないです。
でも女性を優遇することで対応しちゃうと男性を不当に扱うことになり、そうなるとただ男女のパワーバランスが逆転するだけで差別や格差問題自体はなくなりません。
女性の管理職が少ないから増やそう。
これ自体は良いと思うんですが、少ないのは女性が不当に扱われて管理職に選ばれないからなのか、それとも女性がやりたがらないからなのか、そこは分けて考えないといけないなと思います。
女性国会議員の少なさについてもそうです。
女性だから選ばないというのも問題だし、女性だから選ぶというのも問題です。
平等にこだわりすぎて不公平になったら改善どころか悪化する恐れもあるので、平等と一緒に公平さも考えていけたらなと思います。
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