うつ病には優しいがうつっぽいには厳しい世の中

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生活
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みなさんはうつになった経験、うつっぽいなと感じた経験はありますか?

うつ病も段々と世間に認知され、うつ病以外の精神疾患も大分世間に認識されてきて、かなり精神病への偏見が薄れてきたように思います。

しかし、未だに偏見がないわけではありません。
うつ病と言っても、重度のうつから軽度なうつまで様々です。
その他にも統合失調症などに関しても、重さの違いは当然ありません。

例えば、ガンなどですと、ステージ1~5まであり数字が大きくなるほど重いとされていて、仮にステージ1だとしても「ガン」と聞けば多くの方が重い病気だと認識することでしょう。

それに対し「うつ」と聞くと、やはり気合いだ根性だと語る人も少なくありません。

しかも、ガンのように見てすぐわかる病気ではないため、医者ですらうつと診断を下すのには誰でもわかりやすい明確な目安があるわけではないようです。

そのため、うつと言う病気は医者のさじ加減によってうつなのかそうでないのかが決まってしまいます。

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これがどういうことかと言いますと、医者の診断結果によって、会社や世間から「病気なのかただの気の持ちようなのかハッキリと別れてしまう」と言うことです。

つまり、ただ気合いや根性が足りないだけとみなされる可能性があると言うことです。

世の中は極端です。
是か非か、白か黒か、うつかうつのふりなのか、そんな風にしかとらえられないことが多くあるのです。

これが風邪や骨折などのケガならいかがでしょうか。
風邪やケガなら、熱が何度出ているからとか、打撲ぐらいなら大丈夫など、風邪だから大丈夫ケガならいけるとはなりません。

そのケガや風邪の重さを考慮して判断しますよね。
なぜこうも違ってくるか、それは風邪やケガなら人生で誰もが1度は経験するからです。

誰もが経験するから、熱がどれぐらいなら大丈夫か、ケガも打撲は大丈夫で骨折の箇所によって可否が決められるのです。

しかし、うつなどの精神病はこうもいきませんよね。
精神病は、あまり多くの方が経験する物ではありませんし、ましてや自分がうつかもなんて思っても、なかなか精神科に行くのは勇気がいります。

私は常々思うのです。
精神的に参っているのにも関わらず、なんで精神的に強くなければいけないようなことになってしまっているのかと。

うつや統合失調症の方にさらに勇気を出して行動しろと言っているのです。
そんな勇気があるなら苦労はしませんよね。

そもそもそんな勇気があるのなら、初めから精神病にはなっていないのではないのかと思うのです。

とはいえ、絶対にそうとは言えません。
仮に勇気があっても、精神病はつまるところ脳の不調のことです。

性格によって多少左右されるものの、脳の機能に不調が出れば誰でもあり得ることです。

少し話がそれましたが、うつっぽいなと思ったとしても、あなたは病院に行こうと思いますか?

風邪や体の不調を感じれば病院に迷わず行くと思います。
しかし、精神的に辛いとき、病院に行こうと思う人は多くないのではないでしょうか。

それは地方になればなるほど顕著だと私は考えます。
田舎は狭いコミュティですから「どこどこの〇〇さん家の奥さんこないだ〇〇病院に行ってたわよ」などすぐうわさが広まります。

人のうわさは伝言ゲームのように、勝手に脚色されていき、本人が知るころには全く事実とは異なる話に膨れ上がってしまうなんてことになりかねません。

そして、最初に言ったようにうつなどの精神病は医者のさじ加減1つでどちらでもなり得ます。

つまり、本当はうつだとしても医者の診断、または診察を受けなければ、ただの気の持ちようだと判断されてしまうのです。

うつ病だからと言って、何もできないわけじゃない。
うつ病じゃないからと言って、なんでもできるわけじゃない。

うつ病持ちの人だって、人と接することはできるしうつ病じゃない人だって人と接するのがキツイこともある。

うつじゃないのに人と接するのが苦手な人やなるべく人と関わりたくない人もいて、それは甘えじゃなくその人の個性なのです。

重要なのは、うつかそうじゃないのかではなく、辛いのか辛くないのかです。

うつだから辛いのではなく辛いことが続いたからうつになるのではないでしょうか。

私が言いたいのは、うつじゃないなら辛くてできないは通用しないと言う風潮は間違いだと言うこと。

そうやってそれは甘えだとか言われ、辛くても我慢して、余計に辛くなってしまい、それが続いた結果がうつ病なのです。

原因と結果が今の社会の風潮では全くの反対だと言えます。
うつだから辛かったら休んでいいよではなく、そうなる前に予防する事が重要なのではないでしょうか。

1度精神疾患になってしまえば、風邪などとは違い、簡単には治りません。
数年単位で付き合っていかなければならない可能性が高いのです。
その間働くのもままならない状態で、どうやって生活していけと言っているのでしょうか。

うつ病になったときに働いていた会社が治療費や生活費を負担してくれるのでしょうか。

そんなことはありませんよね。
うつ病だと診断されたとしたら、多くの企業は正規雇用から非正規雇用に格下げするか、解雇することでしょう。

これが日本社会の精神病に対するやり方です。
社会がこうなのですから、あなたたち個人でどうにかするしかありません。

ぜひそうなる前に対処するよう心掛けてください。

今回はこれで以上です。
それではまた。

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