「沖縄の夜のお店事情」沖縄の客引き・キャッチが安全な理由

数年前に新宿歌舞伎町のぼったくり居酒屋による被害が多発し、全国ニュースに取り上げられるほど大きくなり普段あまり夜の店に行かない人もぼったくりの怖さを知るきっかけになったのではないでしょうか。

みなさんもご存知かと思いますが、客引き行為そのものが違法で、客引きをしている所を見られると現行犯逮捕され警察のお世話になることになります。

そもそも違法な行為なため、健全なお店は客引きはせず、ビラ配りや店先に立って軽く声掛けをすることしかしません。

東京や福岡など、都市部ではそれが当たり前で警察も厳しく取り締まっており、客引きをしている時点で警戒する人も多くいることかと思いますが、実は沖縄では客引き行為が当たり前にされていて、国際通りや那覇市の飲み屋街松山では今も盛んに客引きをしています。

そのため、県外から来る観光客の方は驚くと同時に、ぼったくりの心配が頭をよぎり、心配される方も少なくありません。

しかし、夜の仕事を以前していた私としては、沖縄のキャッチに関しては安全だと言えると思います。

今回はそんな沖縄の夜のお店のキャッチについてお話したいと思います。

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沖縄のキャッチが安全である理由

普通はキャッチをする店ってぼったくりと言う印象だけではなく、お店がヒマなのかなとか、紹介料があって小遣い稼ぎでやっているのかなど裏を勘ぐるのが一般的だと思います。

上記でも言ったように、キャッチは違法です。
違法な事をしてまでお客さんを呼ばなければならないと言うことは、それほど店が切羽詰まっているか、捕まる前にガッツリ儲けて逃げ切ろうと考えているのか。

どちらにせよあまり良い印象はありません。
正直キャッチはしつこいですし、行き先が決まっているのについてこられたりするとウザいなと思いますよね。

それなのにどうして沖縄のキャッチが安全なのでしょうか。

沖縄は、観光客で成り立っている反面、友人や知人、同業者などの横のつながりが非常に強く、はじめて会う人でも少し話してみればほぼ確実に共通の知り合いがいます。

そのため、あまりに酷い営業の仕方やぼったくりなどをすると、たちまち噂となり客入りが悪くなってしまいます。

例えるなら、食べログで星が１に近いお店にはあまり行きたいと思いませんよね。
しかし、食べログの場合見知らぬ他人の意見ですから評価が低くても、チャレンジしてみようかなと考える人も少なくないと思います。

でもそれがもし、あなたの知り合い・友人から聞いた情報だとしたらいかがでしょうか。

これだけでもかなり大ダメージになるのですが、これだけではありません。

沖縄では、同じ居酒屋・バー・キャバクラ。
同じ業種の横のつながりも強く、お店ぐるみでの付き合いも多いので、自分たちのお店ではニーズにこたえられそうにないと思えば別のお店を紹介することも多いのです。

紹介すると言っても、知り合いの所だけじゃないのと思われるかもしれませんが、確かに知り合いの所を優先的に紹介はしても、お客さんにより合ったお店を紹介します。

それを続けると、自分のお店にお礼に来てくれたり、さらに良くすればそれから付き合いが生まれることにつながる可能性があります。

そのためできるだけ良い店を紹介しようと言う意識が強いので、より良い店をチェックするようになるのです。

その反面、悪い店は紹介しないように気を付けます。
良い店は紹介してもあくまで自分のチョイスなので万人に受けることはなかなかありません。

しかし、悪い店は万人に受けないことが多いですね。
それがぼったくりだったら最悪です。

しかも良い噂はゆっくり広がるのに対して、悪い噂というのは一気に広まってしまいます。

１度でもぼったくりをする、または紹介すればたちまちその噂が広まるのです。
紹介する側も少なくとも悪い店は紹介しないように細心の注意を払っています。
そのような環境なので、沖縄でぼったくりの店があればすぐに噂が広まりまともに営業することができなくなってしまうのです。

こういった経緯から沖縄のキャッチは、自分のお店だけではなく、よそのお店も紹介し、それと同時に見込み客を増やしていくことをとても重視しているのです。

他の都道府県ではキャッチ＝ぼったくりと言っても過言ではないと聞いておりますが、沖縄ではそれは無いと言っても過言ではないと思います。

少なくとも私が働いていた限りではそのようなことはありませんでした。
もし沖縄旅行で客引きされたとしたら、どんなお店を探しているかなど希望をできるだけ詳細に話してみてください。

そうすればほぼ確実にあなたの希望するお店を紹介してくれることでしょう。

それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。

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