人は問題を抱えている人ほどその問題に厳しくなる

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コラム
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今女優の高木美保がネットで炎上しています。

理由は、22日のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演した際報道された、人身事故に対するコメントがひどすぎると批判が殺到しているからです。

21日10時半頃、近鉄奈良線の河内小阪駅で人身事故が発生しました。

その際一部の電車に運転見合わせがあり、客のクレームに耐えられなくなった車掌が制服を脱ぎ捨て逃走したことがニュースとなりました。

人身事故自体は正直珍しくないことなので、目立って報道されることは少ないのですが、問題となっているのが車掌が逃走し駅の高架から飛び降り腰椎骨折などの重傷を負ったことで注目されています。

このニュースに対し高木は「我慢しなきゃダメ」とコメントしました。

これだけ聞くと確かに車掌のメンタルが弱すぎるのではないかと思われ鵜方もいるかもしれません。

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しかし、当時の状況を知る人が言うには怒り狂った客が車掌を怒鳴りつけ暴言を浴びせ、言い合いになったところ客がキレて車掌の胸ぐらをつかみ押し倒し、そこで我慢の限界に達した車掌は制服を脱ぎ捨て逃走したと言うのです。

世間的にモンスタークレーマーなどが問題となっている中、車掌のメンタルの弱さを指摘し批判するのはちょっと軽率すぎたのかもしれません。

これを見た視聴者は高木に対し不快感をあらわにし、ネットが炎上する騒ぎとなっているのです。

しかも高木は元パニック障害持ちでうつ病だった過去を持つ人でもあります。

辛い過去がある人は、人の痛みや苦しみを知っているため一般的な「常識」に捕らわれずに責められた車掌の気持ちを考慮するものではないのかと叩かれているのです。

今回の高木の件でもそうですが、世間が思うように人の痛みを知っている人と言うのは、案外人に対して厳しい人が多いようにも思います。

もちろんすべての人がそうだとは言いませんが、世間的なイメージは幻想であるのかもしれません。

高木のようにパニック障害やうつ病に苦しんだ人に限って人のことを責めるような人もいます。

お金に苦しんだ人はお金にせこくなることもあります。

自分が苦しんだから人には優しくなろうなんて人は思っているよりも少ないのかもしれません。

私を含めこれを読んだ方は自分が苦しんだ分人に優しくすることはできていますか?

自分が苦しんだ分人に厳しくなってはいませんか?

よく中年の方が俺の若いころはもっと厳しかったとか言って部下に厳しくする人がいますが、もしその時の厳しさが気持ちよかったことなら真似するのも構いません。

しかし、辛かったことを人にもさせるのはどうかと思います。

辛い思いをしたからこそ得たものはあると思いますが、それを辛い思いをせずに得られるのであればその方がより良いことです。

今回の車掌さんに関しても、こんぐらいで逃げるのは根性が足りないとか、我慢が足りないなどと言う人がいますが、自分がされたときどう思うのでしょうか。

決して嬉しいとは思いませんよね。

世の中にはこういった問題を経験した人や抱えている人に限って人に同じ思いをさせてやろうとする人がいます。

私は逆に自分が経験した嫌なことは人に、少なくとも部下や後輩などには味あわせないようにする方が良いように思います。

あくまで私個人の意見なのでこれが正しいとは言いませんが、1つだけはっきりしているのは今回の高木のコメントはクレーマーの方を批難するコメントをした方がよかったのではないかと思います。

それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。

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