数年前からうなぎが絶滅危惧種に指定されていることは多くの人が知っていることだと思います。
ですがあれから数年、スーパーやコンビニ、飲食店などでは今も変わらず土用の丑の日にはうなぎ!って宣伝して絶滅危惧種に指定される前となんら変わりなく普通に売られています。
これだけ普通に売られているとあれ?うなぎって絶滅危惧種だったっけ?って思えて改めて調べてみたんですが、どうやら絶滅危惧種にも段階があるとのこと。
ちなみに絶滅危惧種と言われるのは「国際自然保護連合(IUCN)」が作成している絶滅の恐れがある野生生物のリストのことで「レッドリスト」と言われています。
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どうやらうなぎはレッドリストに絶滅危惧種として記載されてはいるようなのですが、「絶滅危惧種IB類」という段階に指定されているとのことで、これは「近い将来野生での絶滅の危険性が高いもの」を意味するのだそう。
ざっくり言うと「まだ大丈夫」という感じみたいなんですね。
この段階ではまだ特に規制などはなくて、普通に今まで通りに漁をしてもおとがめなしなのだとか。
でもこうしてうなぎを消費し続けていれば確実に絶滅に近付いていきます。
しかもうなぎはこれだけ身近な割には実はまだまだ生体がわかっていないことが多いようで、完全養殖にするのが難しいんだそうです。
こういうことを知ってあまり食べない方が良いんじゃないかなって思う人もいると思いますし、そもそもうなぎは昔よりも高くなってきていますから気軽に食べられるようなものでもなくなってきていますよね。
年に数回しか食べられないものが今後食べられなくなったら絶対に嫌だって思う人はそんなに多くないのかもしれません。
正直消費者は売られているから買うのであって、売られてなければそれほど大きな問題ではないと思うんですよね。
世の中にはいろんな人がいますからどうしてもうなぎが食べられないと嫌って人もいるのかもしれませんが、どちらかというとなかったらないで仕方ないって思う人の方が多いと思うんです。
何が言いたいのかというと、消費者が買う買わないが問題なのではなくてそもそも売る方が手加減なしで今まで通りに売っている状況が悪いのかなと思います。
今はまだ規制されてないからこうしていられるわけですが、今のまま消費を続けていると絶滅危惧種IBという段階から絶滅危惧種IAという段階に上がって規制されてしまう可能性も十分あると思います。
私はそれほどうなぎが好きなわけではありませんので良いですが、うなぎが好きで食べられなくなるのが嫌だと思う方にとっては今からでも消費を抑えてもらわないと今後うなぎが食べられなくなってしまうのかもしれません。
一度でも段階が上がればすぐに下がってもしばらく規制は続くでしょうから、規制される前に何か対応した方が良いと思うんですが同じ時期に絶滅危惧種に指定されたマグロも高級にはなったものの普通に消費されているのであまり期待はできなさそうですね。
もしかしたら数十年後にはマグロもうなぎも食卓で見かけることはなくなっていくのかもしれませんね。
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