死神のカードは別れや終わりを意味するカードです。
名前も死神だなんて恐ろしげなもので終わりなどといった怖い感じのイメージが強く、タロット占いをしててこのカードが出るとなんだか気分が落ち込んでしまう方もいると思います。
しかし、死神のカードって実は悪いことばかりではないのです。
別れや終わりというのは、終わりがあるから始まりがあるというように、ある意味では変化でもあり、変化があるということはその後の成長や発展につながることでもあるので、むしろ良い暗示として出ている場合もあるのです。
とはいえ怖いものは怖いですし、やっぱりショックを受けちゃうこともありますね。
なので今回は死神のカードの考え方・捉え方のことについてお話ししたいと思います。
死神のカードの意味
死神のカードは「終わり・別れ・変化」を暗示するカードです。
この字面から怖い印象を受けてしまう方も多いと思いますが、死神の終わりには大きく分けて2つのパターンがあります。
正位置の場合と逆位置の場合です。
正位置の場合
正位置の場合はむしろ「終わりを迎えることで新たに生まれ変わり再生すること」「終わらせるべきであること」と言う風に読みます。
なにか問題があるときに死神の正位置が出ていることは、その問題が解決することを意味している場合もありますし、もしそれが終わってほしくないことだとしたら、改めてこの問題と向き合い真実を見つめなおすよう促すメッセージとして出ている場合があります。
逆位置の場合
逆位置の場合は「恐れ」や「停滞」と読みます。
終焉に対する恐れだったり、恐れがあるあまり停滞してしまうことだったり。
変化を恐れて問題から目を背けてしまっていることを指摘するメッセージとして出ている場合があります。
なので悪い意味としての死神は逆位置の方かもしれません。
そもそもタロットは幸福のためのもの
タロットでは時として厳しいこと、辛いこと、受け入れがたいこともあります。
でも、それは不幸にするために出ているものではなく幸福のためのものです。
そもそも、どうすればより良い方向へと進んでいくことができるのか、もし自分が間違っているならそれに気づかせたり、流れが順調かどうかを知らせてくれたり、指針となるようなものなんですね。
死神のカードもこれではい終わりです。というような、血も涙もない死の宣告ではなく、このままだと危ないよと知らせるようなもの。
なにかが終わることは寂しいし、辛いことだったりするのでとても怖いカードのように思えます。
でも変化がなく停滞することも恐ろしいものです。
なにも変わらないのに月日だけが過ぎていくのですから、これは非常に恐ろしく、かえって何も変わらないことこそが死のような状態とも言えるのかもしれません。
それを避けるため、次のステップに進んでいくためにも区切りをつけることが大事なので、死神のカードは新たな流れを見つけて進みだすためのカードなのです。
終わりは良くないことばかりではない
例えばDVやモラハラ、パワハラなどは本人は自分のせいだと思い込んでしまう場合があります。
本当は相手に問題があり、原因は自分ではないのに自分がもっと頑張ればいいんだと思っちゃって、第三者からすれば終わらせた方がいいのに本人は終わらせることを恐れてしまう。というような場合には終わりは悪いことではありません。
終わり=最悪ではないんですね。
終わることは寂しくもあるけど、終わりがあるからこそ成長することができます。
勉強をするときも、ずっと続けることは大事ですが同じことを延々と続けていても仕方がありません。
どこかで区切りをつけて次に進んでいかないと、成長することもできないので終わることは良いことでもあるのです。
どうしても死という言葉のインパクトが強く良くないイメージの死神のカードですが、このカードが出ることはここから新たな発展が待っているはず。
短期的にみると悪いように思えても、長期的には「あの時辛かったけどきちんと終わらせられて良かった」と思えるような、そんな終わりもあると思いますのでタロット占いで死神のカードが出ても恐れず縮こまってしまわないでいてくださいね。
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