みんな美味しいものは好きですよね?
好き嫌いはそれぞれあるし、高級なものやB級グルメ、中にはゲテモノ好きな人もいたりします。
ほとんどの人は個人の趣向の範囲で食を楽しんでいますが、一部食のこだわりが強すぎて人に食べ方を押し付けたり、バカにしたりする人がいます。
こういった食に対する嫌がらせのことをグルメハラスメントと言います。
でも一体どの程度をハラスメントというのでしょうか?
そして、もしもグルメハラスメントを受けたとしたらどうすればいいのでしょうか?
今回はそんなグルメハラスメントについてお話したいと思います。
食の嫌がらせってどんなこと?
ハラスメントって最近はいろんなことに使われだして、あれもこれもハラスメントだとなんだか生きづらさを感じてしまう人もいるのではないかと思います。
確かにハードルが下がりすぎているような気もします。
グルメハラスメントなんてまさにその典型で、グルメのうんちくたれたりしただけでグルハラだなんて言われたらたまったものじゃないと思う人もいるのではないでしょうか?
しかし、それはグルメハラスメントの中でもほんの入り口部分にすぎません。
ただ単にうっとおしいと思うことだけがグルハラなのではなく、もっと深刻な問題でもあるのです。
じゃあなにがグルハラなのでしょうか。
アレルギーなのに無理やり食べさせようとすること
例えばアレルギー持ちの人に無理やり食べさせようとすること。
現代でもいまだにアレルギーを単なる精神的な問題だと考えている人は少なくありません。
日本では過去にアレルギー食品を無理やり食べさせたとして逮捕された事件があります。
こちらの記事は2016年に起きた事件で、母親がアレルギーを持つ子どもにわざと与え、それを口にした子どもがアナフィラキシーショックを引き起こしてしまい虐待を疑われ逮捕されることとなりました。
このケースでは母親は子どもと二人暮らしのシングルマザーだったようで、子育てに関して不安を抱いていて何度も児童相談所に相談もしているほど精神的に不安定な状態だったようです。
このように、アレルギーを持つ人に無理やり食べさせる行為は「傷害罪」や「殺人罪」に問われることとなりますので、グルメハラスメントの中でも最悪なケースだと言えるのではないかと思います。
アレルギーじゃなくても無理やり食べさせるのはアウト
アレルギーの人に無理やり食べさせるのは論外ですが、アレルギーじゃなかったらいいのかというとそんなことはありません。
過去に大きく取り上げられたニュースで、学校の教師数名が同僚の教師に対していじめをしていたことが発覚し、全国ニュースで取り上げられたことがあります。
上記の記事では無理やり食べさせたという記述はありませんが、テレビやネット上で出回っていた動画では無理やり口に入れようとしている様子が映っていました。
加害者教員は減給や懲戒処分となったみたいですが、このケースではもはやグルハラの範疇をこえてパワハラでありセクハラでもあり、暴言や暴力もあったとのことなので内容としては傷害事件といえる内容でした。
食べ物の恨みはこわい
上記のケースでは事件性のあるものを取り上げましたが、それらはあくまで最悪のケースです。
グルハラは日常にも潜んでいて、もっとしょうもないこと、ただ単にキモイなってだけのこともあるのではないでしょうか。
例えば唐揚げにレモンをかけること。
しょうもない話ではありますが、唐揚げにレモンをかけるかどうかは居酒屋あるあるです。
さすがに唐揚げにレモンをかけただけでグルハラじゃないでしょって思う人もいると思いますが、問題の大きさが要点なのではなく、強要することやバカにすることなど人を嫌な気持ちにさせることがハラスメントの本質です。
なので、たかが「唐揚げにレモンをかける」という行為でも、人によってはレモンがめちゃくちゃ嫌いな人にとっては苦痛なのです。
ハラスメントは積み重なった結果の爆発
とはいえ常識的に考えてたったこれだけのことでハラスメントだ!と騒いだり怒ったりする人はほとんどいないと思います。
そうやって問題化した時点で大小さまざまなハラスメントがあり、たまりにたまった鬱憤が爆発するのではないでしょうか。
ハラスメントって多くの場合無自覚なんですよね。
自分に自覚がないから続けてしまうし、自覚がないからハラスメントだと言われて「たったそれだけのことで」と思っちゃうのです。
ハラスメント問題は本来委縮させるためにあるのではなく、みんなが思いやりを持ってコミュニケーションをとっていけるよう意識するためのものだと私は思います。
いろいろとうるさい世の中になったなと思う人も多いとは思いますが、相手を理解しようと寄り添うことは今も昔も変わらないコミュニケーションの基本だと思いますので、改めてコミュニケーションの取り方について考えていきたいですね。
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