マウントとは、格闘技などで馬乗りになることを表す言葉で、そこから派生して立場や能力など自分の力を誇示し人を見下すことなどをマウントを取ると言います。
昔からこうしたマウントを取る行為は行われてきていたのですが、最近ではネットでマウントを取る方が増えているように思います。
なぜネットに移行したのかというと、恐らく現実社会でマウントを取るにはそれなりの力を持つか人に嫌われる覚悟を持つか、もしくは何にも考えずにただ威張りたいだけの人でなければなかなかできることではないからだと思います。
ネットだと多くの場合匿名で、名前も簡単に変えられます。
そのためネットは気軽にできて、自分という存在とは切り離して存在することができます。
普段は自分と言う存在が相手に認識されていて、なおかつ自分も相手という存在を認識しているため簡単にはマウントを取ることはできませんが、ネットなら自分と言う存在を認識する人はいませんので中には自分を偽って相手を否定してマウントを取ることもあるのではないかと思います。
万が一相手に言い返されてもネットなら逃げればいいだけです。
最近はこういった層が一部いて、特に2ちゃんねるなどの掲示板にはこういった否定的な意見ばかりしか言わないマウント取りが多いような印象です。
今はネットの方が多いような印象ですが、マウント取り自体は昔からいてネットがない時代からいます。
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例えば男性なら身長を引き合いに出してチビとか言ってバカにすること。
これもマウント取りの1つで、男性の場合は身体的な能力や仕事の能力、収入などの側面からマウントを取るケースが多いように思います。
それからある程度の年齢になると性の経験に対するマウント取りをする人も出てきます。
男性の中には浮気や不倫をすればするほど優れていると思っている人がいて、浮気や不倫をしないのはつまらない男だと考える人もいます。
こういったタイプの方は、浮気や不倫の経験だけではなく女性経験の多さ=男の魅力だと考える方も多くいます。
自分が勝手にそう思うだけなら良いのかもしれませんが、こういったタイプの方は女性経験が少ない男性をバカにしてマウントを取るケースが多いように思います。
特に女性経験のない男性、つまり童貞の男性をバカにする傾向があって、童貞は仕事ができないとか無能とか全く関係のないことにまで馬鹿にしてマウントを取りたがります。
なぜ人はマウントを取りたがるのでしょうか。
いくつか理由はあるのだと思いますが、1つはマウントを取ることで自分よりも下がいるということを明確にし、自尊心を満たすこと。
もう1つは雄の本能としてマウントを取って自分を誇示し、その他の雄を弱らせることでより雌に対してアピールするというような動物的本能から来ているのではないかと思います。
自分で話してて思ったのですが、2つと言いつつどちらも同じですね。
マウントを取る人は人間の動物的な本能として他の同性よりも自分が優れていることを自分が信じ、周りに知らしめることで自分の価値を高めようとしているのかもしれません。
今回は男性を引き合いにだして話していますが、何も男性だけではなく女性にもマウントを取りたがる人はいます。
女性に多いのは結婚や出産、そして生活の裕福さや収入などでマウントを取りたがるように思います。
今は段々晩婚化しているためあまりないかもしれませんが、ちょっと前までは女性は30歳までに結婚してないと負け組みたいな風潮がありましたよね。
今は30歳までに結婚しない人も多くなっているのでもう少し年齢のハードルは下がったかもしれませんが、恐らく今も結婚していない女性や出産していない女性に対してバカにするマウント取りの人はいるはずです。
また、結婚・出産に加えて生活の裕福さでマウントを取る人もいます。
このように男性も女性もマウントを取ろうとします。
今回は話していないケースもあると思います。
今回私が言いたかったのは、マウントを取るのが悪いとかそう言うことではありません。
ただ私が言いたかったのは、マウントを取らなければ自分の価値を見出せない人や人を見下さないと自分の自尊心を保てない人がいることの悲しさ、虚しさを感じたということが言いたかったのです。
別にマウントなんか取らなくても自分が思う理想を体現することができているならそれでいいじゃないですか。
なのになぜわざわざ人に価値観を押し付けて、その価値観の中で自分の方が上なんだぞ、お前は下なんだぞとマウントしてくるのでしょうか。
もし仮にその価値観をバカにされてムカついたから言い返してやったというのならまだわからなくもないですが、マウント取りの人のほとんどは聞きもしない価値観を勝手に押し付けてマウントを取ろうとしてくるのです。
本当に自分が信じる価値観なのであれば、わざわざ人に押し付けなくても自分がその価値を感じられさえすればいいことのはずです。
本当は自分にもその価値観が正しいのかわからないから大げさにマウントを取っているのかもしれませんし、もしかしたら心のどこかで寂しさや敗北感を感じていてマウントを取ることによって自分は負けてなんかいないんだと思いたいのかもしれません。
人を見下すことでしか自分の価値観を信じられないのはとても残念なことです。
これ以上はミイラ取りがミイラになると言われるように、私がマウント取りになってしまうので言いませんが、もしマウント取りに悩んでいる人や困っている人がいるのなら気にしない方が良いですよ。
その人達は自分の価値観という土俵でマウントを取ろうとしているだけで、あなたにはあなたの土俵があってその人と価値観が合わないのであれば上がる土俵が違うと言うことです。
相手の土俵で戦う必要はありませんし、この勝負に勝ったとしてもその勝利は虚しいものです。
いろいろ言われてムカつく気持ちや嫌な気持ちになることもあるかもしれませんが、違う価値観の話で勝ち負けを決められてもどうでもいいことではないでしょうか。
気にするなと言われて気にならなくなるわけではないとは思いますが、あまり気にしても仕方がないことなのでできるだけ気にしないようにおすすめします。
それではちょっと長い記事となりましたが今回はこれで終わりたいと思います。
よければまた次回もお楽しみに。
それではまた。
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