殺人を犯した人は全員死刑とか強姦罪は死刑と言うことの浅はかさ

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コラム
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沖縄県で20歳の女性が米軍関係者に殺人死体遺棄事件で逮捕されたニュースが全国的に報道され、伊勢志摩サミットも控える中の事件だったこともあり米軍に対する批判など世間を大きく騒がせています。

この事件のように強姦や殺人などがあると一部の人が死刑にしろと言い始めます。

今回の事件の容疑者は見た感じ欲に駆られた犯行であると思われますので、死刑にしろと言われても仕方がないかもしれません。

しかし、殺人や強姦罪を犯した人すべてを死刑にしろと言う極端な意見はかなり危険なことです。

そもそも事件が起きたとき、明らかに殺人を犯した犯行の現場を押さえた証拠写真や映像があるなら言い逃れはできませんし、揺るぎない証拠であると言えますが、まずそんな誰が見てもわかる証拠を残すような人はいません。

ですからいろんな目撃証言とかアリバイとか捜査をしていって得た証拠を挙げて逮捕し、最終的には容疑者が認めることで犯人になります。

これで犯人の罪が確定するわけですが、同じ殺人とは言っても様々なケースがあります。

例えば正当防衛で殺したケース。
強姦されそうになって抵抗したところ階段から落としてしまい殺してしまった場合。

逆に殺人を楽しむサイコパスもいます。
自分の欲求を満たすために殺すような凶悪な殺人犯です。

2つ並べてみればどう見ても前者の方は殺人は殺人でも不可抗力で殺意を持って犯したことではありません。

仮に殺意を持って抵抗したとしても、被害を受けて抵抗したわけですから殺人の中でも罪は軽くなるでしょう。

しかし後者のように明らかな殺意と異常さは死刑になってもなんらおかしくありません。

このように殺人といってもいろんなケースがあります。
それなのに「殺人=死刑」にすれば不可抗力で殺人を犯した場合も死刑になってしまいます。

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被害を受けたから抵抗したのに死刑になるのです。

それに警察も万能ではありません。
警察だって間違いは犯しますし、捜査にもお金がかかるのであまり1つの事件に時間をかけ過ぎることはできませんし、時に真実から外れてしまう場合もあります。

要するに冤罪ですね。

冤罪で殺人犯に仕立て上げられたとしても死刑になると言うことになってしまうのです。

いや警察がちゃんと操作すればいいだけじゃんと言うかもしれませんが、先ほども言ったように警察が動くのもお金がかかっているのです。

みなさんもご存知のように警察は公務員ですから国のお金、税金から給料やらなにやら経費を支払われていますよね。

警察がちゃんと捜査しようと思えばかなり精度の高い捜査をすることができるでしょう。

しかし1つの事件の制度を上げようと思えば当然人員も増やさなければなりません。

ただし事件と言うのは都合よく1件1件起こるものではありません。
同時に起こることもありますし、捜査中にもっと大きな事件が起こることもあります。

そう考えると警察自体の人数を増やさなければすべての事件の捜査精度を上げることは難しいので、もっとお金が必要になります。

お金が必要になると言うことは税金から払われるわけですから他の何かにしわよせがくるか、税金自体を増税するかのどちらかになりますね。

ですから捜査の精度を上げればいいと言う考えは机上の空論みたいなものであると思います。

それにそもそもなんですが、殺人犯は全員死刑ということはその分死刑を執行する人がいるわけです。

死刑執行することは殺人ではないのでしょうか?

どんな場合でも殺人は殺人です。
これは例外にすればいいと思うかもしれませんが、普通の人間なら死刑とはいえ殺人を犯すことにかなり抵抗があるはずです。

相当なストレスがかかると思われます。

その汚れ役誰がやるんですか?
どのぐらいの頻度になるかはわかりませんが、定期的に人を殺す仕事をしたい人がいると思いますか?

もしかしたら給料的な面でやりたがる人はいるかもしれません。
しかし給料がいくらよくても、人が人を殺して普通でいられるわけがりませんよね。

強姦に関してもそうです。

冤罪と言う可能性がある限り、簡単に全員死刑と言うのは不可能なのです。

ハッキリ言って基本的にこういった極論を言う人は想像力が低いか何も考えていない思考停止かのどちらかです。

想像力が低いと言うのは、例えば車で事故を起こしてしまい人を殺してしまったらそれで死刑になることまで想像できていないと言うことです。

それが自分に起こるかもしれませんし友人や家族に起こるかもしれません。

殺人=死刑と言うのはものすごく浅はかなのです。

まあこんなことはいちいち言わなくてもわかっている人の方が多いとは思いますが、今回の米軍関係者の事件や舛添知事の一件などで米軍関係者が事件を起こすたびにすぐ出ていけ出ていけと言いますが、米軍関係者と県外移住または観光客や県民、どちらが犯罪率が高いかとかどちらがより凶悪化などを考えれば米軍だけの問題ではないことがわかります。

それに米軍が仮にいなくなった場合のリスクはかなりでかいです。

だからと言って今回の事件や舛添を擁護するわけではありませんよ。

ただ簡単に死刑とか出ていけとか辞めろとか言ってそうさせるのはいいですが、その後のことをちゃんと見据えてやらなければ後で痛い目見るのは自分達ですから発言には十分注意することをおすすめします。

舛添も自分であーだこーだ文句言ったことが見事にブーメランしているように、ブーメランは誰にでも起こり得ることなので軽率な発言には気を付けましょう。

それでは今回はこれで以上です。
ではまた。

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コメント

  1. より:

    いっそ被害者・希望者や親族に死刑執行役の募集をすればタダでもやるという人はいくらでも出てきますよ。それくらい社会は犯罪者を排除したがっています。

    冤罪で死刑になる可能性を問題視していますが、そもそもDNAの一致と監視カメラに映るなど確実に言い逃れの不可能な証拠がそろっているものだけを対象にすればいい話です。

    それと「米軍を追い出す」と「殺人=死刑」に関連性が見受けられないのですが、結局タイトルとこの記事内容の主張が相違、または主張が弱すぎて何が言いたいのかわかりません。
    むしろ

    「殺人・強姦=死刑は浅はかだ」と主張する人間の浅はかさ

    が浮き彫りになっただけですが。具体的に更生までにかかる費用と期間、方法まで提示してから主張すべきです。税金負担を最小限に抑え、再犯も防げる最も確実な方法、それが死刑です。

  2. キヅキ より:

    それこそサイコパスがその死刑執行、すなわち殺す役をやればいいと思うんですよね。彼らなら物壊すのも人を殺すのも同じ様なものですし。適材適所。
    私なら給料が手取り20万程度あって、毎日ボタン押すだけなら喜んでやるんですけどね。楽だし。

    でも、冤罪や、結果が殺したというだけで相手に危害を加えられ抵抗した人たちが死刑になる、というのは反対です。
    明らかに短絡的なうえに、それに確証を持てるなんてことも、記事で指摘されたとおりないでしょうし…

    難しいところですよね。

    • ふぃりをふぃりを(旧S.N) より:

      コメントありがとうございます。

      確かにサイコパスにさせるのはいいかもしれませんね。
      こういう人や前科のある人などは仕事も雇ってもらえなかったりすると思われますので、ある意味社会復帰の手助けとなるとも考えられますし、キヅキさんのおっしゃるように適材適所ですね。

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