この記事をこさえている現在6月20日。
沖縄県は梅雨も明け、すっかり夏日が続いています。
本土の方では7月まで梅雨が続くことが多く本格的な夏は1カ月間ぐらいしかありませんが、沖縄では6月中旬から9月末ごろまでは夏です。
暦通り6~9は夏らしい夏を味わうことができちゃいます。
しかし、暑いと食欲もなくしますし動きたくなくなりますよね。
現代はアイスクリームやかき氷など、冷たい食べ物も豊富でクーラーなどで室内が逆に寒いぐらい冷房効いているのであれですが、昔そんなものがなかった時代はうちわや風鈴、打ち水などで涼しくしていたものですが、物理的に涼しくする以外にも背筋がゾッとする話、いわゆる怪談がありますね。
私は涼しい風をお送りすることはできませんので、今回は沖縄の怖い話を1つお話したいと思います。
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沖縄の怖い話
あれは大学2年生の夏、大学生だった俺は友人の「比嘉」と比嘉の彼女「さゆり」、そしてさゆりの友人「由佳子」の4人と過ごすことが多く、いつもこのメンバーでつるんでいた。
金はなかったが時間だけはたくさんある俺たちは、その日も大学の講義が終わりいつものようにみんなで集まりだべっていた。
他愛もない会話をしている内に夜になり、行く当てもないドライブに出かけることにした俺たちは国道58号線をひたすら北に向かっていた。
小1時間ほど走っていると本島でもリゾートホテルが立ち並ぶとある場所に近付いたとき、比嘉が「そうだ!ビーチにでも行ってみるか」と言いだした。
この時間はもうビーチの利用時間を過ぎており遊泳することはできないのだが、沖縄県民は海で語らう「ゆんたく」が大好きなのだ。
俺は新しく買ったゲームがしたくて正直あまり乗り気ではなかったが、さゆりも由佳子もノリノリでそんなことを言える空気ではなかった。
ほどなくして着いたビーチは真っ暗で、泳いでる人はおろか人っ子1人いなくてなんだか寂しい空気が漂っていた。
沖縄にはビーチがたくさんあるが、管理されているビーチとそうでないビーチがあり、そこは管理されているビーチだったためはしゃぎすぎると警備員に注意されてしまい出ていかなければならないため抜き足差し足忍び足で潜入し、真っ暗なビーチに着いて黄昏ながらゆんたくしていた。
すると奥の方でバシャバシャと水を叩く音が聞こえ、「こんな時間にないちゃーが遊んでいるのかなー」なんて話していると、比嘉は真面目な顔で「おい、あれ溺れてないか?」と言いだした。
するとさゆりも「え?本当だあれヤバいんじゃない」と言い、まだ状況を掴めていない俺はただ茫然としていると、比嘉は「俺、ちょっと見てくる」とビーチの奥へと歩き始めた。
心配そうにしているさゆりと由佳子を横目に俺は茫然と立ち尽くしているだけだったが、声が聞こえたように感じた。
「…すけ…」「…すけて…」
そう聞こえるのだ。
ようやく状況を飲み込み始めた俺は、一歩遅れて比嘉の後を追う。
すると、「…すけて..」「..たすけて…」「たすけて」と助けを呼ぶ声が聞こえ、俺と比嘉は急いで向かおうとしたそのとき、「お前たち何してるか!」と叫ぶ声が聞こえ、声の方を向くとそこには警備員が鬼の形相で立っていた。
「ヤバい怒られる」と思った俺とは裏腹に、比嘉は「溺れている人がいる!」と叫んだ。
しかし警備員は驚きもせず海へ向かおうとする比嘉を止めた。
その間にも「たすけて」と助けを呼ぶ声が聞こえ、比嘉は「なんで止める!」と静止を振り払おうとするが、警備員はそれを全力で止めていた。
比嘉が「あの人溺れてるぞ!早く助けないと!」と叫んだとき、警備員は「はあ」と大きなため息をつき、「わかった」とだけ言って手に持っていたライトを声のする方に向けたとき、俺も比嘉も言葉を失った。
ライトに照らされた声の主はバシャバシャと溺れながら、「たすけて」と言っているがその顔は笑っていた。
沈黙を切るように警備員は「な、だから大丈夫なんだよ」と言い、そのビーチには夜になると出るんだと言い、俺たちにとりあえず近づかなければ害はないとだけ言って帰るように促した。
そう言って照らしていたライトを戻す瞬間、ニタニタと笑っていた霊の顔が恨めしそうな顔に変わった。
おわりに
はい、ゾッとしましたね~。
この話は一応私が人から聞いた実話をもとに脚色した話です。
名前とかは適当にそれっぽく名付けただけで、場所も曖昧にしてありますが話の筋は変えてません。
それと怖くするために物語風に書いてみましたが、初めての試みだったため普段から下手くそな文章がさらに下手くそになっていると思いますが、どうかお許しください。
ちなみに沖縄は戦争の影響からか、やたら心霊スポットが豊富でその辺の海とかでも昼と夜ではガラッと変わることがあります。
またこの話もそうなんですが、霊感がなくても見えたり聞こえたりすることも少なくないので、沖縄の人に心霊現象にあったことがあるかと訊くと大抵あると答えます(笑)
どっかで聞いたことある話もありますが、怖い話が好きな方は沖縄の人に聞いてみるといいですよ。
それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。
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