働く意欲のない若者のことをニートと呼ぶようになって数年、日本でもニートに対する認知度や意識が高くなりました。
昔から働かない人に厳しい世の中ですが、ニートと言う言葉が入って来てからはより厳しい目が向けられるようになったように思います。
みなさんもご存知かと思いますが、ニートと言う言葉は元々イギリスにあった言葉で「Not in Education, Employment or Training」の頭文字を取って「NEET」つまり就学・就労・職業訓練いずれも行っていない若者を表す言葉です。
ちなみにニートは15~34歳までの専業主婦以外の若者を対象としており、35歳以上からはニートではなく今まで通り無職と言います。
ここが言葉のマジックで、ニートが急増とか働かない若者が問題とされている世の中ですが、実はニートだけが増えているのではありません。
本当は中年層の無職も増えているのです。
マスコミなどではあまりこの辺は触れずにいかにも若者の意欲、根性、向上心などの低下が問題とばかり言われていて、問題のミスリードを行っているのです。
そもそも働くことが本当に嫌いな人ってそんなに多くありません。
人間はどんなことでも少なからず働くようにできています。
例えば家事などの家のこと。
面倒くさいことではあるものの心底嫌いでどうしてもやりたくないと思う人はあまり多くはありません。
仕事でも同じで好きじゃなくてもなにかしら楽しみを見つけてやるものです。
本当に何もせずダラダラ過ごすのが好きでも毎日ずっとダラダラし続けるのは逆に難しいこと。
ニートって世間が思う程簡単で続けられるようなものじゃないんですよ。
それなのにニートが増え働かない若者が増えているのにはそれなりの理由があるはずです。
その理由を示すかのように若者だけでなく中年以降のニート、世間的には無職とされる人が増えているのです。
ニートがどうのこうのと言っている中年以降の大人がニートになっているのです。
これがいかにおかしいかわかりますよね。
そもそも人間なんて2000年前も今もあんまり変わっちゃいません。
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今も昔もやってることは男と女がいちゃいちゃするか戦争するかのどっちかじゃないですか。
人間の本質は文明が生まれる前から何にも変わっちゃいないのです。
それなのに急に現代になって、現代の若者だけが働く意欲がなくなりますか?
そんなバカな話ありますか?
動物なんかの進化を見てもわかるように、数百年数千年かけてやっと姿かたちが変わるのに、人間だけたった数年ちょっとで変わるわけがありません。
はいこの時代の若者はやる気ない~ってなるわけないんですよ。
人間はそんな簡単に変わりません。
変わったのは人間そのものではなく、人間が生活する環境。つまり社会です。
ニートが問題になっているのは日本だけではありません。
ニートと言う言葉の生みの親であるイギリスはもちろん。
アメリカも韓国も中国もニートが問題となっています。
世界中でニートが問題となっていると言うことはどの国にも共通するものが諸悪の根源であると言うこと。
それが何なのかは私にはわかりませんが、推測するに「学歴・能力・新卒・年齢・職歴・家柄・貧富の差」などなど、どこの国にもあるこれらが問題となっているのではないかと思います。
日本では新卒の価値が異様に高く、学歴社会で能力よりも経歴重視な社会です。
無能でも長くやってればそれなりの役職でそれなりの社会的地位を得られる国です。
しかし、そこに行くまでに大学を卒業するのが必須。
それには能力も多少は必要となってきますね。
しかしなによりも必要なのがお金です。
大学(私立)の学費は法外な値段ですからね。
今の世の中は金持ってる人はさらに金を持てるようになり、金のない人はさらに金を持てなくなるような社会です。
上から下に行くのは簡単ですが、下から上に行くのは生半可なものではありません。
これに関しては日本以外にも実力主義なアメリカも同じです。
日本では「お金がない⇒大学行けない⇒仕事がない⇒お金がない」
アメリカでは「お金がない⇒大学行けない⇒仕事がない⇒お金がない」
違うのは日本は「大学行けないから仕事がない(まともな)」でアメリカは「大学行けないから仕事がなくて経歴を積めない」と言う感じ。
貧乏なら最初からアウトですし多少裕福でも学歴など箔を付ていないとアウトです。
もし途中で挫折してしまったり何らかの原因で出来なかった場合。
途中から気付いてしまった場合などではすでに遅いこともあるのです。
このように先が見えてしまいやる気がなくなりニートとなるのではないかと私は考えます。
少なくとも私は先が見えたがゆえに普通にやっても無駄だなと感じました。
日本の社会の場合一度でもニート・無職歴があると銀行で借り入れするのも難しくなりますし、次の就職にも大きく響きます。
ただでさえ転職が難しい世の中なのにこれでは嫌でも続けなければいけなくなってしまいます。
そんな世の中で頑張っても大して給料も上がりませんし頑張っても就職が決まるわけでもなく、社会から無駄だと言われているような気さえしてきて次第に働く意欲すら失ってしまうのではないでしょうか。
少々長くなったのでまとめますと。
ニートは悪い、若者の心が弱いと言いますが、そういう人を生み出しているのは社会そのものであると私は思います。
ぶっちゃけ今の世の中ってカースド制度みたいなもんですよ。
マスコミなどメディアでは絶対に言わないことですが世界規模のカースド制度だと思います。
それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。
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