タバコとリラックス

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コラム
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タバコを吸うとリラックスした感じがして落ち着くような気分になると喫煙者の方は言うことがあります。

実際タバコを吸うとリラックスした感じにはなるのですが、なんでリラックスしたような気分になるのか、そして本当にリラックス効果があるのかについて少し考えてみました。

まずタバコに本当にリラックス効果があるのかについてですが、それは恐らくないと思います。

その理由としては、タバコを吸うということは血液がドロドロになります。

血液がドロドロになると血圧が上がります。

血圧が上がると心臓に負担がかかるのでリラックス効果とは逆に興奮した状態に似たような状態になるのではないかと思います。

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なのでどちらかと言うとタバコを吸うとリラックスするのではなく興奮するものなのではないかと思われます。

また、タバコを吸うとニコチンを摂取することになりますがニコチンにも興奮効果があるとされています。

ニコチン(Nicotine)が遊離を促進する主な神経伝達物質とその作用一覧
ドーパミン(ドパミン):快楽、楽しみ、食欲抑制
ノルアドレナリン(ノルエピネフリン):覚醒作用、気分高揚、食欲抑制
アセチルコリン:覚醒作用、認識増強
バソプレシン:記憶改善
セロトニン:気分調節、食欲抑制
β‐エンドルフィン:不安軽減、緊張緩和
グルタミン酸化合物:学習能力増強
γ‐アミノ酪酸:鎮静作用

ニコチン依存の仕組み:相反する興奮作用と鎮痛作用を併せ持っている毒物
– 喫煙(タバコ)に関する基礎知識

喫煙と咳痰.com

しかし同時に喫煙者の方が仰るように精神をリラックスさせる鎮静作用もあるようなので、タバコは興奮作用と鎮静作用の相反する2つの効果を持ち合わせたものとなっているようです。

そのためタバコを吸うとリラックスするというのは間違いではなく、実際にリラックス効果があるのですね。

しかし、リラックス効果もありますが先ほどお話したように血圧が上がることや覚醒作用があるとのことなのでリラックス効果のみを持ち上げるのは少し違うのかもしれません。

ただ、こういった科学的な根拠以外にもタバコにリラックス効果があると言える理由があります。

タバコを吸う時、人は呼吸を意識します。

普段はあまり呼吸って意識してするものではないのであまり気が付かない方もいらっしゃると思うのですが、呼吸はリラックスしているときには深くゆっくりとした呼吸になり、興奮しているときは浅くこまかい呼吸になります。

興奮と言うといかにも怒っているときなどを想像しますので別の良い方に返ると、交感神経が活発になっているということでもあります。

交感神経は極端な話起きて作業をしていたりなにかをしているときに優位になるものなので、起きている内は常に交感神経の方が優位になっています。

特に集中しているときなど交感神経を刺激する状況では無意識のうちに呼吸は浅くなってしまいます。

普段から呼吸を意識的にしている人はあまり多くはないと思うので、人は起きている間は大体呼吸が浅いと思っても良いかもしれません。

ですが、タバコを吸うときは呼吸を意識するので自然と深くゆっくりとした呼吸になります。

この呼吸の仕方はタバコの煙さえなければ深呼吸と同じです。

みなさんもご存知のように緊張しているときなどに深呼吸をすることで気分を落ち着かせることができますよね。

深呼吸は副交感神経を優位にさせることにつながり、副交感神経が優位になると気分が落ち着きリラックスした状態になるのです。

このことからもタバコを吸うとリラックス効果があるというのは間違いではない理由と言えるのではないかと思います。

だから何だという話ではありますが、もしタバコを吸う理由がリラックスさせたいだけなのでしたらその一本、火をつけるのをやめて深呼吸してみると良いのかもしれません。

かなりのヘビースモーカーの方になるとこれだけではもはや気休めにもならないかもしれませんが、そこまでヘビースモーカーではないのなら試してみてはいかがでしょうか。

それではまた。

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