人の心を読むこと

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コラム
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人にはいろいろな悩みがありますが、恐らく1番多い悩みは人の心がわからないという悩みなのではないかと思います。

例えば好きな人が自分のことをどう思っているのかという悩みや、会社で周りの人が自分のことをどう思っているのか、どう評価しているのかという悩みなどですね。

友人、家族、恋人など近しい人はもちろん知人や同僚など親しいと言えるほどのものではない方のことまで人に対する悩みは多くあるように思います。

そんな悩みを持つ人は相手の気持ちを知りたいという欲求を持つことも少なくありません。

人の心を知る方法はいろいろあると思います。

例えば占いもそうですし、メンタリストや心理学を学んで相手の心理を知ることもそうです。

他にもスピリチュアルな能力や長く深い人生経験を持つ人なども人の心を読むことができるかもしれません。

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ですが、このようないろんな方法を駆使して人の心を読んだとしても、それが正しいのか間違っているのかはその相手にしかわかりません。

その相手が当たっていると言ったとしても嘘かもしれませんし、逆に当たっていないと言ったとしてもそれも嘘かもしれません。

なので真実はその人にしかわからないことで人の心を読めたとしても一生それが読めているのかどうかを確信を得ることはできないのではないかと思います。

私は占いをして、依頼者の方から当たっていると言われることもありますが、当たっていると言われてもその実感はありません。

そして、なにより人の心を読んで当たっていたとしてもそれはあくまでその時点での話で、明日明後日と日が変わればどうなっているのかはわかりませんし、もし何かがあったら人の心は変わる事もあります。

例えば今日はすごく好きだと思っていても、翌日会ったときに相手が嫌悪感を抱くようなことをしてしまうと今日好きだと思っていた感情は明日には嫌いになっているかもしれません。

みなさんもご経験があると思いますが、人の心はコロコロ変わります。

昨日は最高だと思っていたものも1カ月後には飽きて興味がなくなることもあります。

仏教で諸行無常という言葉があって、すべてのものは移り変わっていくものだと言われています。

急に変わることもあれば徐々に変わっていくこともあるかもしれません。

ですが、確実に人の気持ちも変わっていくものなのです。

それに加え、人の心を読むという行為はあまり好まれるものではありません。

自分に置き換えて考えて欲しいのですが、相手が自分の心を読もうとしていると感じたらあなたはどう思われるでしょうか?

好きな人からなら嬉しいと思いますか?

恐らく好きな人だとしても自分の心を読もう、覗こうとされていると感じると嫌だと思います。

実際に心を覗くなんてことを想像できないとしたら、携帯電話を後ろから覗かれて気分が良いかで考えてみてください。

自分から見せて覗かれるのではなくて、許可なく覗かれた場合です。

いくら好きな人でもあんまり気分が良いものではないのではないでしょうか?

中にはそれも嬉しいと感じる人もいるかもしれませんが、多くの人は人から自分の心を読まれることを好まないと思います。

私がこの記事で何が言いたいのかと言うと、占いでも心理学でもなんでもそうですが自分が安心したいがために人のことを覗くのにはそれなりのリスクがあると思った方が良いということです。

得るものがあればかならず失うものもあります。

メリットしかないものなんてないと私は思います。

これにどんなリスクがあるのかはわかりませんが、ノーリスクだとは思わない方が良いのかもしれません。

ちなみに、占いで言えば占いがいつもフワッとしていてあまり具体性を持たせないのには単にわからないからというのもあるかもしれませんが、仮に確実にわかって具体的にコレと言えたとしてもそれはいってはならないと言われています。

私は、もし人の心を読みたいと願うなら自分の心を読まれても良いという覚悟を持ってしなければならないのではないかと思います。

あくまで個人的な意見なので強要するわけではありませんが、私は占いをするにあたってこういった覚悟を持って行っているということだけ伝われば嬉しいです。

それではまた。

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