誕生日はとてもハッピーな日だ。
そんなイメージが強く、誕生日にひとりでいることや日常と変わらず過ごすことを寂しい、よくないと考える人も多くいます。
誕生日はその人が生まれた日なので特別な日ですもんね。
しかし、中には誕生日が憂鬱だと感じる人もいます。
このような人は意外と多くて、世界中に見られる傾向なのだと言います。
特別な日だからこそ憂鬱になるのかもしれません。
そんな誕生日に憂鬱な気分になることを「バースデーブルー」と言います。
私もあまり誕生日が好きではないのでちょっと気持ちはわかるのですが、誕生日が憂鬱とはいっても人によって感じ方の違いはあるのかなと思います。
誕生日なのに気分が上がらないのはなぜ?
おそらくこの記事を読んでいる方の多くは、誕生日にあまり気分が上がらない人が多いのではないでしょうか。
人それぞれ事情があって気分が上がらないのかなと思いますが、このモヤモヤがなんなのかわからずにいる方も少なくないのかなと思います。
誕生日が好きな人、嫌いな人どちらもいて良いと思いますが、モヤモヤをそのままにしておくことはなんだか余計に気持ち悪く感じてしまうことでしょう。
そこで今回は誕生日が憂鬱になる現象とその理由について考えていきたいと思います。
誕生日はハッピーだという先入観が苦しめる?
まず、多くの人は誕生日=良い日と考えています。
それはバースデーブルーに陥る人も同じで、自分の境遇や状況と誕生日が良いものという先入観とのギャップがより苦しませているのかもしれません。
同じようなものでいうと、例えばクリスマスなどのイベント。
クリスマスにひとりで過ごすことや、普段となんら変わりない一日を過ごすこと、もっと極端に言うならクリスマスなのに残業してなにやってんだろ自分って思ったことありませんか?
私はクリスマスも正月もない生活を過ごしたことがあるのでこのような気持ちになったことがあります。
人は相対的に物事を計るので、周りが誕生日やクリスマスにどういう過ごし方をしているのか知らなければ何も苦しむことはないのかもしれません。
自分と他人を比べて苦しくなる
しかし、テレビや雑誌はもちろんネットがこれだけ普及している世の中なので、多くの価値観に触れる機会はとても多いです。
テレビや雑誌などでは商売のために盛り上げようとするので、やや過剰に幸福感を見せつけるところはあると思います。
SNSなどでは承認欲求や自己顕示欲が現実以上に表に出やすくなってしまうので、少し盛ってアピールすることもあるかもしれません。
真実よりも盛られた情報を見て比べてしまうとより一層みじめに感じてしまうと思います。
もちろん過剰なものばかりではなく、つつましい価値観の人もいますから必ずしも煽られることばかりではないと思いますが、そうやっていろんな価値観と触れることによって自分の過ごし方が寂しく感じてしまうことはあるのかなと思います。
幼少期のトラウマなどが原因?
人によっては子どものころのトラウマが原因で誕生日が嫌になってしまったのかもしれません。
例えば虐待を受けていたことがあるとか、いじめを受けていた過去があるなど。
なにかしらトラウマを思い出すきっかけとなるのが誕生日だとすれば、憂鬱な気分になってしまうのも無理もないことだと思います。
多くの人の場合は誕生日というものは家族に祝ってもらう楽しくて嬉しい日です。
子どもから青年になってからは家族以外の友人や仲間に祝ってもらうことも増えてきます。
その中でなにか嫌な思い出ができてしまうと、誕生日がくるたびに嫌な思い出もよみがえってしまいますね。
大人になってからの経験も要因になり得る
私が誕生日が嫌な理由のひとつとして、若いころにしこたまお酒を飲まされることがあったからというのがあります。
私の場合はしょうもない理由ですからさほど嫌というわけではありませんが、このことが記憶にあるので今ではお酒は一切飲まなくなりました。
人によっては恋人とケンカをした、友人と絶縁することになったなど、いろんなケースがあるかもしれませんね。
家族や周りとの仲が悪いのが理由かも?
誕生日にひとりで過ごすことが憂鬱な人もいれば、逆に誕生日に誰かと過ごすことが嫌だという人もいるのではないかと思います。
トラウマが原因かもしれないので上記と同じタイプと言えるかもしれません。
または、人と過ごすのが嫌というより人にとやかく言われることが嫌な人もいると思います。
どちらにしても周りの人が影響して誕生日が憂鬱になっているのであれば、もしかしたら環境次第では誕生日が嫌じゃなくなるかもしれないですね。
過去の自分と比べてしまって嫌になる?
学生のころや若いころと比べて今の自分が嫌になること。
特に年老いて衰えを感じている世代で誕生日を迎えて気分が落ち込むこともあるのかもしれません。
バースデーブルーで検索しますと、誕生日の自殺率の高さについて出てくるのですが、それ以外でも事故やケガなどの率が高くなっているようです。
誕生日には誰かと集まって祝ってもらうことが多いので、飲酒をするケースも多く酔って事故やケガにつながること、さらにはお酒に酔うことで感情が不安定になり憂鬱な気分が増してしまうのかもしれません。
お酒は楽しい気分だけではなく悲しい気持ちや辛い気持ちも強くさせてしまうので、気分が落ち込んでいるときはあまり飲みすぎない方が良いと思います。
ですが辛いときほどお酒が飲みたくなるもので、誕生日という特別な日は羽目を外しやすい日でもあるのでいつもより飲みすぎてしまうことも多いのかもしれないですね。
それは置いておくとしても、もともと老いや過去と比べて辛い気持ちでいらっしゃる方は、誕生日を迎えることがつらく感じてしまうこともあるのかなと思います。
誕生日が楽しいかどうかは環境による
誕生日が楽しく素敵な日なのは自分次第なのでしょうか。
たぶん自分次第でもあるんだと思いますが、周りの影響もかなり大きいのではないかと思います。
いくら今は恵まれていても、過去は恵まれていなかったのかもしれませんし、逆に過去は恵まれていたけど今はとても辛い状況なのかもしれません。
世の中自分の努力ではどうにもならないこともあって、努力でどうにかできるのには限界があります。
SNSなどで周りと比べて自分がみじめに思える人も、もしかしたら比較対象が高すぎることもあるのかもしれませんが、そのことに気が付かなければ気持ちも晴れません。
まずは誕生日が嫌だと思っている事実を受け止めることが一歩となります。
そして、誕生日が嫌だなぁと思う人はあなたひとりではないことを知ること。
世間的には誕生日は幸せでなければならないというような風潮があり、そのレールから外れることに不安と罪悪感のようなものを感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
でも、どう感じるかはなにも良くも悪くもないことです。
大事なのはその気持ちとどう向き合っていくかなのかなって思うんですね。
もしこの記事を読んでいる方で、誕生日が憂鬱だなんて自分は最低だと責める気持ちがある人がいたら、どうかご自分をせまないでいてください。
原因は人それぞれで重いことから軽いことまで様々ですが、嫌だと思うからには自分にとってはそれなりの大きさなのですから。
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