年々増加している児童虐待、2004年には報告件数が962件だったのに対し、10年後の2014年には2万8923人もの児童の虐待が報告されており、たった10年間で約2万8000件もの虐待されていると報告された子供が増えています。
なぜ、児童虐待が起きるのか、そしてなぜこんなにも短期間に増えているのかについてお話したいと思います。
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なぜこんなに増えているのか
まず、この10年で何があってこんなにも件数が増えているのでしょうか。
これは注意して見て欲しいのですが、虐待件数ではなく、虐待報告件数とあります。
虐待そのものが増加しているのではなく、報告が増えている事に注目していただきたい。
私が思うには、虐待自体は昔も今もそんなに大きく変わらないと思います。
それこそ昔は、近所のおじさんおばさんや、学校の先生などの体罰が珍しくありませんでした。
ですが、昨今では体罰に対してとても厳しく注意されています。
昔はは虐待と呼ばなかったことも虐待と呼ぶようになったと言えます。
しかし、軽く小突いただけで虐待とは今も言わないでしょう。
では何が問題なのでしょうか。
その1つに、ネットが世間に浸透したことがあると思います。
恐らく2004年はスマホも出始めか、まだなかったころで、それに加えて日本は家庭にパソコンがあまり普及しているとは言えない現状があります。
そのような中、虐待を受けている児童がいても、それをどこに報告していいのかわかる人は少なかったのではないかと推測します。
町内の掲示板や、地域の回覧板、テレビで取り上げられるかぐらいでしか虐待が身近にあって、どこに相談するかわかる術が少なかったのではないでしょうか。
しかし、現在ではスマホが普及し、各家庭にパソコンがなくてもネットで広告などや、記事などを目にする機会が増え、世間に浸透していってのかと思います。
つまり、虐待件数自体はそんなに変わってなくて、相談する場所などを知った人が増えたことにより発覚した件数が増えているのではないかと思います。
単純に、氷山の一角だったのが、全貌が明らかになってきただけだと言えるでしょう。
虐待をする親たちの心理・虐待してしまう理由
次に、虐待をする親たちの話ですが、なぜ自分の子を痛めつけようと思うのか、なぜ行動に移してしまうのかについいてです。
これは複雑な心理なので一概には言えませんが、大きくまとめると、親たちの心に余裕がなくなってしまった事が原因の1つだと思います。
子育てをするのは簡単ではありません。
親も子供を育てながら共に成長している過程であり、子育てに必ずこうすればいいと言う答えは誰にもわかりません。
常に手探りの状態で親も子育てを行っていかなければなりません。
中には仕事もしている人もいますし、子育てに専念する人もいます。
どちらも同じく大きなストレスがあり、どっちがいいかはわかりません。
たででさえ悪戦苦闘しながら育てていき、その他にも様々なストレスを抱えながら日々生きていかなければなりません。
親も人間ですから、ストレスが溜まってしまうと正常な判断ができなくなります。
そのストレスのはけ口にあろうことか子供が選ばれてしまう事があるのでしょう。
とても悲しくて恐ろしい話ですが、それほどに追い詰められてしまっている事が現状としてあるのではないでしょうか。
それに、子供に割く時間が1日の内ほとんどを占め。
それに対して旦那さんや奥さんは不満を覚える事もあるようです。
自分の話を聴いてもらいたい時もあります。
相手してほしい時もあります。
でも、子供を優先しなければならず、相手をしてもらう事は出来ない事が多いのです。
最初はそんな事から始まったのかもしれません。
周りの人からすれば、言い訳にはならないと思うでしょう。
ですが、ストレスを上手く解消する事ができず、子供に向けてしまうのです。
つまり、児童虐待の起こる理由は、親たちの心が未熟なためだと言えます。
ある有名な人の名言と言うのか予言に近い言葉があります。
「一般人までもが近代科学文明に頼るようになると性交渉の低年齢化が進み、子供が子供を産む時代が来る。」
これが直接の原因を示しているかどうかはわかりませんが、これに近い事が起きていて、「未熟な大人」つまり子供が子供を産み、その結果育てきれていないと言う事が言えるのではないでしょうか。
児童虐待の種類
最後に児童虐待にも種類があるのでそれを知ってもらおうかと思います。
1.身体的虐待⇒殴る・蹴るなどの暴力を振るう事。 2.性的虐待 ⇒性的行為を強要したり、性器を見せるなどの性暴力。 3.ネグレクト⇒食事を与えなかったり、家に閉じ込めたり、車に放置する事などの事。 4.心理的虐待⇒暴言を吐いたり、無視、兄弟間で差別する事など。
以上の4種類に分けられています。
虐待は今も近くで行われているのかもしれません。
もし、あなたの身近で虐待の可能性があると疑われるなら。
「189」児童相談所全国共通ダイヤル
地域の担当窓口、福祉事務所などにご相談しましょう。
虐待を受けている子どもたちを守れるのは親ではなく、あなたかもしれません。
責任は重く、見ないふりをしたくなるような現実かもしれませんが、やらない善よりやる偽善と言う言葉があります。
ことが重くなってからでは遅いのです。
仮に勘違いだったとしても、逆にその方が安心ではないでしょうか。
なお、上記にある窓口などに電話をしても、基本的に匿名なので身バレするリスクも少なくなります。
もし自分が言ったことがバレてしまうのではないかと不安な方でもご安心下さい。
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