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ちょっと前にテレビ番組かなんかで引きこもりを更生させる施設みたいな人が、無理やり家から引きずり出すことが話題となって賛否両論入り乱れていましたが、不登校だった私から引きこもり側の立場と今引きこもりではない立場の両方から見た視点でお話しようと思います。
無理やり引きずり出すことのメリット・デメリット
まずメリットから見てみましょう。
口で言ってもわからないから行動で示す
行動で示すことで嫌でもしなければならい状況をつくる
甘えを断ち切る
相手も自分も解放される
養わなくて済む
ざっとこんな感じでしょうか。
いくつか非人道的なように思える言葉もありますが、賛成派が言ってることの本質はこれです。
次にデメリットを見てみましょう。
追い込まれている人をさらに追い込むことになる
周り充みんなが敵だと感じる
人を信じれなくなる
性格が曲がる
耐えきれなくなってしまう
ざっと考えてこのようなデメリットがあります。
ではもう少し具体的に掘り下げてみます。
1つ目のメリット・デメリット
良い点 口で言ってもわからないから行動で示す
悪い点 より追い込まれる
みなさんも親や兄弟などに言われるとうるさい!と反発することが、友達や先輩などに言われるとそうだなと納得できることってありますよね。
良い点としてはこれと同じで、第三者が言うからこそ納得できることもあると思います。
しかし悪い点としては、もし引きこもっている理由がうつ病や統合失調症などの精神病と言われるものだとしたら、余計に追い詰められる事となり、下手したら自殺に追い込む恐れがあります。
ですから簡単に引きこもりを引きずり出す事は危険でそれを業者に任せるのは危険かもしれません。
もし業者に任せるとしても、恐らくその業者はそう言った責任は一切負わないと言う契約を交わすはずなので、それに同意できる人だけその方法をとるようにご注意ください。
荒療治が荒療治と言われるのは、治療が荒く成功率が安定しないからだと言うことを忘れてはなりません。
2つ目のメリット・デメリット
良い点 嫌でもしなければならない状況を作り出す
悪い点 周りがみんなが敵だと感じる
人は追い込まれると大きな力を発揮することがあります。
火事場の馬鹿力のようなものですね。
無理やり連れだすことでどうにかしなければならない状況となり、自分で何とかしようと言う生存本能が働き引きこもりから脱却することができると言うのが良い点です。
一方悪い点は、何かしら問題が会って引きこもっている場合が多いと思いますが、その原因が人間不信や上記でも言ったように精神病だとすればちょっと危ないです。
なぜなら他人が信じられなくて家に引きこもっていると言うことは、まだ家族はかろうじて信じている、家族は仲間だと認識している可能性があるからです。
その家族に攻撃的な姿勢を見せられたら、もう誰も信じられなくなってしまい周りのすべてが敵に見えてしまうかもしれません。
そうなると、一見引きこもりを改善し仕事をするようになったとしても、家族のことを恨む可能性があり結果的に引きこもりが改善したから良かったね、ではなく家族の崩壊を招く結果になると考えられるので、こちらもいくら業者に頼んだとしても恐らく業者は一切の責任を負わない事でしょう。
引きこもりやニートを更生させるのだけが目的なら手放しでおすすめできますが、その代わり家族はもう元には戻れない可能性があることも視野に入れておきましょう。
3つ目のメリット・デメリット
良い点 甘えを断ち切る
悪い点 人を信じれなくなる
3つ目は、無理やりにでも外に出てみて人と関わってみることでいかに自分が甘えていたかを知り、迷惑をかけていた事を悔い改め反省するようになることがメリットだと言えます。
一方デメリットとしては、家族に切られたと言うことから誰も信用できなくなり、心を閉ざしてしまう可能性があります。
もう散々言ってますから端折ります。
4つ目のメリット・デメリット
良い点 解放される
悪い点 性格が曲がる
家族に甘えて執着していたことから解放されると同時に、家族も寄生されていた引きこもりから解放されるメリットがあります。
引きこもりを無理やり引きずり出そうとする時点で綺麗ごと言ってられないほど困っている方だと思うので、あえて言いますが引きこもりがいることで家族はぶっちゃけ迷惑だと考えているのです。
ですから無理やり引きずり出して解放されてスッキリします。
これは冷たい様におもうかもしれませんが、引きずり出された本人もあーだこーだ小言を言われる毎日から解放されてお互いウィンウィンだったりするので何も冷たいことではありません。
しかしデメリットとしては、家族から切られて恨みを持った場合、性格がひん曲がり危険人物予備軍になる恐れがあるので気を付けましょう。
5つ目のメリット・デメリット
良い点 養わなくて済む
悪い点 耐えきれなくなる
最後にこの争点の本質である厄介払いができるメリットと、誰も信じられず耐えられなくなるデメリットをお話します。
前者はウィンウィンだと言ったように家族は厄介払いできてハッピー。
引きこもりだった本人は小言を言われなくなり、まともに生活を送れるようになりハッピー。
ぶっちゃけた話ニートや引きこもりがなんでこんなに社会問題として騒がれているのかと言うと、養っていくほど余裕がある家庭はほとんどないからです。
ですから冷たいようですが正直厄介払いしたいと言うのが本音。
無理やりにでも引きずり出した方が良い理由の本質はこれにあると言えるでしょう。
逆にそれが裏目に出た場合、最初に言ったように自殺するか、または犯罪に手を染めるかいずれにせよ碌な生き方はしないと思います。
最後に
私がこの記事で言いたかったのは、どちらにするかはこちらが口出しする問題ではありませんが、それによるリスクとリターンがどれほどのものなのかを考えた上で、しかも自己責任で決断しなければならないと言うことです。
無理やり引きずり出して、後から死んだと聞いて業者を責めるのはお門違いですし、何か事件を犯してしまうのも本人はもちろんご家族も責められる可能性があることを考えておかねばなりません。
こんなことになるとは思わなかったでは世間のバッシングはやみません。
業者を責めても契約で責任は負わないことになってるとか言って知らぬ存ぜぬで通すのは目に見えているのではないでしょうか。
実際どうなってるのかはわかりませんが、少なくとも私が不登校だったころ友達が迎えに来たり一緒に行こうと誘ってくれたりされるのが苦痛でした。
それがあるから余計に学校に行き辛くなったのも事実です。
そして私も無理やり引っ張られたこともありましたが、それがどれだけ嫌だったかはされたことない人にはわからないでしょう。
結局嫌だのなんだの言ってる駄々っ子じゃないかと言う人もいるかもしれませんが、本人にとってはそんな単純なことではありません。
私は結局、不登校はしましたが普通に卒業して普通に働きもしました。
結果だけをみれば別に不登校だったからと言って、大きな問題があったわけではありません。
誰もがそうなるとは限りませんが、引きこもっている原因解明を先送りにして力で無理やりどうにかしようとするのは危険です。
ここまで読んだみなさんならお分かりかと思いますが、これが吉と出るか凶と出るかは誰にもわかりません。
それがどう出たとしても責任取るのはご家族のあなたです。
どちらにせよよく考えた上でご決断するようご注意ください。
大げさに言っているように聞こえるかもしれませんが、現に私は家出未遂を何度もしましたから。
人生の選択は変えられません。
小さな選択なら適当に鼻くそほじりながらでもいいかもしれませんが、大きな選択はよく考えてしなければ後悔することになるかもしれませんね。
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