みなさんはウィリアムズ症候群をご存知ですか?
ウィリアムズ症候群とは、遺伝子疾患の種類の1つで、1~2万人に1人と言うかなりまれな神経発達障害です。
遺伝子疾患とか神経発達障害などと聞くと何か大変なことなのかと思う人もいると思います。
しかしウィリアムズ症候群は一般的に考えられる障がいとは違い、非常にユニークな障がいを持ちます。
すでに記事のタイトルを見てお察しかと思いますが、ウィリアムズ症候群とは「世界一優しい人になる障がい」なのです。
一見なんのこっちゃとよくわからないと思いますので、どのような特徴があるのかお話したいと思います。
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ウィリアムズ症候群とは
ウィリアムズ症候群の人はまず外見に特徴があります。
よくファンタジー系の物語などに出てくる「エルフ」のような顔つきだと言われ、大きな口に上を向いた鼻、小さなあごとクリクリとした目をしているとても愛嬌のある顔をしていると言われています。
また若干の知能低下や心臓、高血圧などを持つ場合があると言われています。
IQはかなり低いと言われていますが、IQに比べ語彙力が高く、コミュニケーション能力に長けていると言われています。
そのため知識がなければ実際今あなたの近くにウィリアムズ症候群の人がいても恐らくただの気さくな人ぐらいにしか思わず気がつかないものと思われます。
身体的・知能的障害を持つことはさることながら、ウィリアムズ症候群は非常にユニークな障がいを持ちます。
それは性格の特徴です。
その特徴には次のようなものがあります。
- 社交的で警戒心が薄く思いやりがあるのが特徴です。
- 初対面でも見知らぬ人でも笑顔で陽気に話しかけます。
- またとても思いやりのある性格で、みんなが嫌がるクモなどの生き物でも可愛がります。
愛嬌があって優しく、どんな人でも分け隔てなく接するウィリアムズ症候群は、まるで性善説を体現したかのような人物なのですが、それを利用する性悪説を体現したかのような人がいるのも事実です。
ウィリアムズ症候群の人ははとても警戒心が薄く、普通はあやしいと思うようなことも全く意に介さず変わらず接します。
例えばある実験でウィリアムズ症候群を持つ子どもとそうでない子どもがいる部屋に、野球帽を被り濃いサングラスをかけたいかにも怪しい風貌の人を入れたところ、普通の子は怖がって近寄りもしませんでしたが、ウィリアムズ症候群の子たちはそんな胡散臭い人でさえ遊ぼう!と近づいていったと言う実験結果が出ています。
またいじめ問題も深刻で、ウィリアムズ症候群の人は人懐っこく人を疑う心を持ちません。
それを逆手にとって金銭をせびり、お金を奪い続ける事件があったと言われています。
このように人を疑うことなく人懐っこいウィリアムズ症候群は、残念なことにこの世の中では格好の餌食となってしまうのです。
そのため一般社会では生きづらいかもしれません。
現代はオレオレ詐欺みたいな詐欺が多くあります。
そんな詐欺に誰が引っかかるんだよと思う人もいると思いますが、もしかしたらその内の何割かはウィリアムズ症候群の人なのかもしれませんね。
そもそも人を騙したり貶めるような人がいなければ済む話ではあるのですが、一見すぐにはわからなくてもこう言った障害を持つ人がいることを私たちはもっと認知する必要があるのではないかと思います。
優しい人が損をして傷つく世の中をなくしていかなければなりません。
すでに知っている人も多いとは思いますが、もっと多くの方に認知されるようここに記しておきます。
ちなみにつるの剛士さんのお子さんもウィリアムズ症候群だと公表しています。
つるのさんのブログの方にありますのでもし興味があるならつるの剛士さんのブログを1度見てみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこれで以上です。
ではまた、
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