先ほどいつものようにネットの波を華麗に乗りこなしていたところこんな記事を見つけました。
こちらの記事を読んで私はハッとさせられました。
日本には「働かざるもの食うべからず」と言う言葉がありますよね。
元々日本では農耕や漁業が主な仕事で働かなければ本当の意味で食べる物がありませんでした。
そのため働かない者は食うべからずと言うよりも、働かないと食えないよと言った方が正しいのではないかと思います。
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それから時がたち現代では一次産業に直接関わることは減りました。
現代の場合働かなければお金がないので食べられません。
ですから働かざる者食うべからずで、怠け者のごく潰しは冷たい目で見られます。
その考え自体はまあ特に異論はないのですが、日本人は何かと働くことを神聖化しがちな節が見られます。
例えばサービス残業。
今なんやかんや問題になっている長時間労働。
上記の記事にもありましたが、日本で生まれた「過労死」と言う言葉は今や外来語として世界中に伝わるほど強烈なインパクトを放っています。
なぜ日本では過労死してしまうのかと言うと、行き過ぎた働かざるもの食うべからず精神により、より働いてより苦しんだ方が偉いと言う風潮があるからです。
残業に関しても、本来なら残業なんかせずに勤務時間中に仕事をしっかり終わらせる方が優れているはずなのに、日本ではダラダラとちんたら残業をした方が遅くまでご苦労様と言われるように、後者の方が偉いのです。
ですから「あー2時間しか寝てねーつれーわー」でおなじみの彼のような奴がいるわけです。
そんな日本ですから休むことは当然悪です。
休憩はもちろんサボりと言われ、休むとやる気ないとかサービスが悪いなどと言われます。
この国は一見便利で良い物が安く買えて、いつでもどこでも何時でも好きな時に好きなことができる良い国です。
ですがその裏には奴隷のように働き続ける人々がいるからこそ成り立っていて、そんな過酷な労働条件をみても偉いねの一言だけで終わりです。
このような環境が当たり前な社会ですから休みを取ることは悪いことと言う認識があり、有給を取るときはすいませんと一言謝り、風邪などの病気や事故で休むときもすみませんと謝ることから始まります。
そしていざ休んだときに私たち日本人がすることと言えば「遊び」です。
ケガや病気の場合は置いといて、私たちが休日にすることと言えば休むことではありません。
そのほとんどが遊ぶこと。
ショッピングだったり、バーベキューだったり、お酒を飲みに出かけたり。
大体休日に出かけます。
出かけた先がマッサージやヨガなどのリラクゼーションなら休んでいると言えますが、ショッピングとか飲み会などは休んでいるとは言えませんよね。
今だから休みはしっかり休むと言うことが増えてきていますが、ちょっと前までは休みはお金を使って遊ぶものと言う認識がかなり強くありました。
旅行もその1つで、バケーションとか言いつつ旅行に行けばあっち行ってこっち言って、何時にはバスに乗り、何時には電車に乗り、ホテルのチェックインが何時でチェックアウトは何時。
これじゃあバケーションじゃありません。
ただの観光です。
旅行は観光とバケーション同じものだと思っている人もいるかもしれませんが、観光はその土地のいろんな場所をめぐって楽しむ遊びであるのに対し、バケーションは普段とは違う土地でゆっくり疲れをいやす旅です。
前者は遊びで後者は休みなのです。
そもそもさっきから使っている「遊び」と言う言葉ですらなんかいい加減で不真面目な印象を受ける人は多いでしょう。
それぐらい日本人は心の芯まで「働かざるもの食うべからず精神」がまるでおでんの大根のように染みこんでいるのです。
何も働くことが悪いとかもっと休めとかそういうことではありません。
私が言いたいのは、休みを遊びと勘違いしているから疲れるのだと言いたいのです。
社会人になると体調管理も仕事の内とか言いますよね。
でしたら体調管理のために休むことも仕事の内なわけです。
ですからバケーションで休暇を取ることは、仕事の内であると言えるのではないでしょうか。
また、休日に出かけようとするのも悪いことではありません。
しかし、休日に出かけることが休暇の過ごし方であると言うのは間違いです。
休日は休日なのであって、休む日なのですから必ずしも出かける必要はありません。
休みと遊び。
働く量と質。
どちらか一方が正しいわけではありませんのでいい加減目を覚ました方がいいのではないでしょうか。
それでは今回はこれで以上です。
また次回お楽しみに。
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