「地獄の沙汰も金次第」と言う言葉があります。
これは、人が死んでも葬式費用や戒名してもらうために支払うお布施。
お墓の土地やお墓そのものの値段。
死後にかかる費用が相当かかることを皮肉った言葉です。
日本では一般的に仏教で法事を執り行いますが、地域やお坊さんによってお布施の値段が違います。
例えば食べ物の値段なら安いものと高いものの違いがわかりやすいですが、戒名などに関しては一般人の知識では値段の違いがさっぱりわかりませんよね。
お寺サイドがこの戒名はランクが高いから値段も高くなるんだよと言われればふーんそうなんだとしか思いませんし、ランクの高い戒名にすれば死後も安心ですなんて言われれば、死後の世界のことなんか生きている私たちには１ミリたりともわかりません。
ですからこれがいいよと言われれば、従うほかありませんよね。
実際の所はわかりませんが、仮に戒名ランクに懐疑的な人がいたとしても、「いや安いのでいいです」なんて言えば親戚や家族、故人の友人・知人になんて思われるかわかったもんじゃありません。
これってお金に余裕のある人ならいいかもしれませんが、お金に余裕のない最低ランクの戒名しかつけてあげれない人からすれば、故人の死後すらも安らかにすごせてやれないのかと情けなく思う人もいるでしょう。
恐れずに言わせてもらえば戒名ランクによって死後の世界に影響すると言うことは、金があれば死んだ後も安泰だと言うことになりますよね。
こう言ったことから「地獄の沙汰も金次第」と言われるのですが、今回は死後の世界のことではなく、今生きている世界。「この世」に焦点を当てて考えてみました。
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戒名がある限り死後の世界も金がものを言うことは間違いありませんよね。
しかしこの世も金がものを言う世界です。
生きるために必要な衣・食・住。
これらもお金がなければいけません。
最低ランクでもそれなりに暮らせはしますが、衣はその人の印象を左右するものです。
汚い服装の人と、綺麗な服装の人がいたとして。
両者はまったく同じ能力だったとしても綺麗な服装の人の方がほぼ確実に良い印象を与えます。
良い印象を与えると言うことは、それだけで仕事も人間関係も有利に進めることができますね。
食に関しても食えればいいやと言うような食事を摂っている人と、栄養価の高い物をバランスよく食べることができる人。どちらが健康的にすごせるか言わなくてもわかるレベルですよね。
最後に住。
住む場所もボロい家と高い家。
ボロい言えは壁も薄く休まりませんし、作りももろく今回の熊本のように地震があったらひとたまりもありません。
このように衣・食・住にもランクがありますが、ランクが良ければそれだけ仕事も人付き合いも良くする事ができ、収入にもつながります。
食べる物も良い物を食べる方が健康的で長生きすることにつながります。
住む場所も良い家に住むことでストレスも少なく災害時にも比較的安全にすごせます。
つまりこの世も金がものを言う世界なのです。
よく努力すればどうにかなると言いますが、これらは努力だけでどうにかなるものではありません。
まず衣、お金がなければ良い物は買えませんし綺麗な服装にドレスアップすることはできませんよね。
それなのに綺麗な格好でなければ仕事や人間関係に影響が出ます。
食も長く生きればそれだけチャンスがあると言うことでもありますが、貧乏人は不健康な食生活を余儀なくされるのでその分寿命も短くなります。
住まいに関してはもっと格差があります。
土地や家を購入する費用もさることながら、固定資産税と言う税金まで発生しますから。
そしてなにより努力にも金が要ると言うことです。
例えば教育。お金がない人は塾に通うこともしんどいですし学校も大学に行こうと思えば相当な金がいります。
スポーツにも金がいりますし、習い事にも金がいります。
自己投資と言って本を買ったり自分のためになるものを買うのも金がいります。
ある程度金がなければ努力すらできない世の中なのです。
地獄の沙汰も金次第とは言いますが、そもそもこの世が金次第なんですから救いようがありません。
私は努力と言う言葉が嫌いです。
なぜなら努力は成功しなければ認められないからです。
どんなに努力をしても成功しなければ人は努力が足りないと言い放ち切り捨てます。
大学受験をする人は、少なからず努力をしています。
何も勉強しないで受験する人なんて、最初から合格する気のない者だけです。
しかし受験のように競争が激しいものはどうしてもあぶれる者が出てしまいます。
１日に数時間しか勉強していない人も、１日に何十時間も勉強する人も、合格すれば努力が足りていたことになり、合格できなければ努力は足りていなかったことになります。
私が努力が嫌いな理由は、努力が結果論に過ぎないからです。
成功すれば成功するためにしていた過程を努力と呼び、失敗しればそれまでの過程は努力とは呼びません。
そしてこのとき浮き彫りになるのが金です。
もっと良い塾に通っていれば、もっと良い学校に通っていれば、もっと良い参考書を買っていれば、もっといい部屋で勉強できれば・・・
何かが足りなかったと言うことの多くは、お金で解決できる問題なのです。
自分自身のやる気とか根性とか言う人もいますが、確かにそれも重要です。
しかし、それをやろうと目指した気持ちに大差ありません。
問題なのはその気持ちを持続させることができたかできなかったか。
まれに貧乏でも成り上がる人がいます。
そう言った人の多くは陰謀な生活が嫌で変えたかったと言うハングリー精神によるものが大きく関わっていて、これも結局はお金が絡んだことによる影響であると言えますね。
お金があることは、かなり大きなアドバンテージです。
例えるなら貧乏人はムーブなのに、金持ちはフェラーリ。
その状況で競争しろと言っているようなものなのです。
金持ちはそれをよくわかっています。
だから金持ちはお金をもっと増やそうとしますし、できるだけ無駄な出費を減らそうと考えます。
その結果脱税やタックスヘイブンなどの租税すること。
あらゆる手段を使ってお金を減らさないようにします。
それだけお金が有利に生きるために重要だとわかっているからです。
お金があればこの世でも有利に生きることができ、お金があればあの世でも有利に死ぬことができる。
この世もあの世も支配しているのは人間であり、お金なのです。
宇宙人がどうとか人工知能が云々いいますが、本当に人間を支配しているのは、お金なのではないでしょうか。
お金がないと生きていけない世界で、お金がないと死後も安心できないんですからね。
私もお金は好きですがそう考えるとお金に生かされ、お金のために生きているような気がします。
人類と宇宙人の関わりを示す遺跡とかいろいろあるみたいですが、もしかしたらその宇宙人とやらがお金を生み出したのかもしれないなと思ったりします。
ただ１つだけ間違いないのは人類がお金に縛られていることは間違いないですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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それではまた。
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